ワクチン接種について 組み合わせ、スケジュールや抗体価など
ワクチン接種スケジュールについて
※生ワクチン同士の同時接種は可能です。
https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_20over.pdf
ワクチン接種の基準となるウイルス抗体価について(医療従事者用)
https://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/123.html
妊活中の女性が生ワクチンを接種する場合
生ワクチンは、病原性を弱めた病原体から作られています。接種すると、その病気に自然にかかった場合とほぼ同じ免疫力がつくことが期待できます。一方で、副反応として、軽度で済むことが多いですが、その病気にかかったような症状が出ることがあります。
- 麻しんワクチン
- 風しんワクチン
- 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)
- 水痘ワクチン
- BCGワクチン(結核)
- おたふくかぜワクチン
- ロタウイルスワクチン(経口生ワクチン)
のワクチンが該当します。
生ワクチン、例えば風しんワクチンの接種後には体内で風しんワクチンウィルスが増えます。そのため、胎児に感染する可能性を否定できないため、妊婦さんは、生ワクチンを接種できません。また、妊活中の女性は、接種後に2か月間の避妊期間をとる必要があります。
なお、理論上は胎児への感染を否定できませんが、妊娠に気づかずにワクチンを接種した方、予防接種をしてから2ヶ月の避妊期間を空けずに妊娠した方から先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれたとの報告はありません。
妊活中の女性が不活化ワクチンを接種する場合
不活化ワクチンは、病原性を失ったウイルスや細菌を使用しています。これにはインフルエンザワクチンなどが含まれます。
不活化ワクチンの接種においては、胎児に何らかの影響を及ぼすとは考えられていないため、妊娠の可能性がある状況でも、接種は可能とされています。
ただし、妊娠の初期には自然流産などの確率も高いため、ワクチンの接種は避けたほうがよいとの考えもあります。
したがって、妊活中の女性が不活化ワクチンを接種する場合は、接種の有益性と危険性、接種のタイミングなどについて、産婦人科の医師とよく相談のうえ、検討することが推奨されています。
妊活中の男性が生ワクチン、不活化ワクチンを接種する場合
男性が生ワクチン、不活化ワクチンを接種した後に妊活を控える必要はありません。