「大阪市で帯状疱疹ワクチン(シングリックス)を検討している方へ」

 

大阪市中央区・心斎橋の福本医院、院長の福本です。

帯状疱疹ワクチンについて、2026年になって非常に注目すべき研究が発表されました。

「帯状疱疹ワクチンを接種した人で、認知症の発症が少なかった」という内容です。

この点を含めて、帯状疱疹ワクチンの基本から最新データまで、できる限り正確にお伝えします。

 

帯状疱疹とはどんな病気か?

和装で杖をついた高齢のキャラクター「いのじい」の左顔に赤い発疹(帯状疱疹)が出ており、痛そうに顔をしかめているイラスト。

左顔に帯状疱疹が発症し、痛みに耐えるいのじい。

 

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が体の中で再活性化することで起こる病気です。

主な症状は:

  • 体の片側に出る強い痛み

  • 赤い発疹や水ぶくれ

  • 帯状疱疹後神経痛(痛みが長引くこと)

特に 50歳以上で発症リスクが高くなる ことはよく知られています。

 

帯状疱疹ワクチンの種類と効果

現在当院で使用しているのは

組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス) です。

・2回接種

・発症予防効果 約90%以上(臨床試験)

・帯状疱疹後神経痛の予防にも高い効果

 

生ワクチンは効果が低く短く、お勧めしておりません。

 

■ 大阪市の助成制度(シングリックス)

大阪市の助成対象となる場合、

自己負担額は 1回 11,000円(消費税負担なし) × 2回接種

合計 22,000円 となります。

 

【対象年齢】

令和7年度(2025年度)は、

年度内に 65・70・75・80・85・90・95・100歳以上 になる大阪市民の方

および

60~64歳で一定の基礎疾患がある方

が対象です。

 

【重要】

助成を受けるには

✔ 接種時点で大阪市に住民票があること

✔ 年度ごとの対象年齢に該当していること

この2点の確認が必要です。

対象かどうかは必ず事前にご確認ください。

👉 大阪市公式ページ

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000644586.html

👉 年代別早見表(PDF)

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000644/644586/0225nenreihayami.pdf

 

看護師の制服を着たイノシシのキャラクター「いのか」が、和装で杖を持った高齢のキャラクター「いのじい」の左肩にワクチンを注射しているイラスト。

診察室でワクチン接種を受けるいのじいと、担当する看護師のいのか。

 

最新研究:帯状疱疹ワクチンと認知症リスク

2026年に Nature Communications で報告された研究では、

組換え帯状疱疹ワクチンを接種した65歳以上の人は、未接種者と比べて認知症の発症リスクが低かった

という結果が示されました。

この解析は大規模な臨床データを元にしたもので、

統計的に調整した後のリスク低下は およそ半分程度 でした。

 

ここで大切なこと

この研究は「観察研究」であり、

✔ ワクチンが直接認知症を防いだ

とは断定できません。

観察データで「関連が見られた」というものです。

そのため因果関係については、今後さらなる研究が必要です。

 

どうして関係があるのか?

専門家の間では以下のような仮説が示されています:

  • ヘルペスウイルスによる慢性炎症が脳に影響する可能性

  • ワクチンによる免疫反応が全身の炎症を抑える可能性

  • 神経保護的な反応が引き出される可能性

どれもまだ確定的ではなく、追加の検証が必要です。

 

それでも接種する意味はあるのか?

帯状疱疹ワクチンの確実な効果は

✔ 帯状疱疹発症の予防

✔ 帯状疱疹後神経痛の予防

という点です。

これだけでも 50歳以上の方にとって十分に有用なワクチンです。

今回の研究は「関連がある可能性を示した段階」ですので、

過度な期待ではなく、参考情報としてご理解ください。

 

心斎橋・大阪市中央区で接種を考えている方へ

福本医院(大阪市中央区南船場・心斎橋)では、

  • 組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス接種

  • 副反応や注意点の説明

  • 定期接種対象者の確認

を行っています。

ワクチン接種は「闇雲に打つ」ものではなく、

年齢や基礎疾患、生活背景を踏まえて考えるものです。

まずはご相談ください。

 

よくある質問

帯状疱疹ワクチンで認知症は防げますか?

→ 現時点では「関連が報告されている段階」で、

因果関係は確認されていません。

何歳から接種すべきですか?

→ 大阪市・国のガイドラインでも 50歳以上で検討されます。

副反応はありますか?

→ 接種部位の痛みや発熱が比較的多いですが、

通常は数日で改善します。

 

まとめ

帯状疱疹ワクチンは、

  • 帯状疱疹の発症予防

  • 神経痛の予防

  • 最新研究で認知症との関連が報告

という位置づけです。

大阪市でも高齢者を中心に接種が推奨されており、

心斎橋の福本医院でも丁寧にご説明しています。

まずはご相談ください。

 

📘 ■ 最新論文

  1. Rayens E, Sy LS, Qian L, et al.

    Recombinant zoster vaccine is associated with a reduced risk of dementia.

    Nature Communications. 2026.

    DOI: https://doi.org/10.1038/s41467-026-69289-0

    リンク: https://www.nature.com/articles/s41467-026-69289-0 

  2. Taquet M, Dercon Q, Todd JA, Harrison PJ.

    The recombinant shingles vaccine is associated with lower risk of dementia.

    Nature Medicine. 2024.

    DOI: https://doi.org/10.1038/s41591-024-03201-5

    リンク: https://www.nature.com/articles/s41591-024-03201-5 

  3. Eyting M, et al.

    A natural experiment on the effect of herpes zoster vaccination on dementia.

    Nature. 2025.

    DOI: https://doi.org/10.1038/s41586-025-08800-x

    リンク: https://www.nature.com/articles/s41586-025-08800-x 

 

■ 公的情報(大阪市)