【2026年版】大人にも予防接種が必要な理由|成人ワクチンの種類・接種時期・公費制度を解説
2026年6月改訂
この記事のポイント
- 大人にも予防接種が必要
- 年齢や職業によって必要なワクチンは異なる
- 50歳以上は帯状疱疹ワクチンを検討
- 65歳以上は肺炎球菌ワクチンの対象
- 破傷風は10年ごとの追加接種が推奨

ワクチンは子どもだけのものではありません。大人になってから必要となる予防接種について、福本医院の公式キャラクター「ふくぼ先生」がわかりやすくご紹介します。
参考資料
日本プライマリ・ケア連合学会「成人ワクチン接種スケジュール 2026年4月版」
https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_20over.pdf
各ワクチンの接種間隔・対象者・定期/任意の区分をまとめた最新スケジュール表
CRCグループ「医療関係者のためのワクチン接種の基本となるウイルス抗体価の判定」
https://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/123.html
麻しん・風しん・水痘・おたふくかぜの抗体価判定基準(EIA法・HI法・PA法別)
こんにちは、大阪・心斎橋の福本医院です。
「ワクチンは子どものころに終わった」と思っていませんか?
実は、大人になってからも接種が必要なワクチンがあります。なかには免疫が時間とともに低下するものや、子どものころに定期接種がなかったために抗体を持っていない世代もいます。大人のワクチン接種は、自分の健康を守るだけでなく、家族や身近な人への感染を防ぐ「社会的な予防」でもあります。
この記事では、成人が知っておくべきワクチンの種類と基本的な考え方をご紹介します。
大人が受けるべき主なワクチン
日本プライマリ・ケア連合学会の「成人ワクチン接種スケジュール(2026年4月版)」をもとに、代表的なワクチンを紹介します。
インフルエンザ
毎年秋から冬にかけて流行するインフルエンザは、高齢者や基礎疾患のある方では重症化リスクが高くなります。年に1回の接種が推奨されており、すべての成人が対象です。
帯状疱疹(シングリックス)
水痘ウイルスが体内に潜伏し、免疫力の低下とともに再活性化して起こるのが帯状疱疹です。50歳以上に多く、激しい神経痛が長期間続く「帯状疱疹後神経痛」に移行するケースもあります。シングリックスは2回接種の組換えワクチンで、50歳以上に任意接種、65歳以上には定期接種(公費一部負担)があります。
【2026年版】帯状疱疹ワクチン(シングリックス)完全ガイド|生ワクチンとの違い・副反応・大阪市助成・認知症研究まで解説
肺炎球菌ワクチン(プレベナー20・ニューモバックス)
高齢者の肺炎や敗血症の主な原因菌のひとつが肺炎球菌です。2026年4月から65歳の定期接種はプレベナー20(PCV20:結合型)に切り替わりました。慢性疾患(心臓・腎臓・呼吸器・糖尿病など)のある方も積極的な接種が推奨されます。なお、ニューモバックス(PPSV23:多糖体型)は引き続き任意接種として選択できます。
MRワクチン(麻しん・風しん混合)
麻しん(はしか)と風しんは、ワクチンで予防できる感染症です。とくに1962〜1979年(昭和37〜54年)生まれの男性は、定期接種を受けていない世代が多く、抗体が不足しているケースがあります。妊娠を希望する女性も接種前の抗体確認が推奨されています。
B型肝炎・A型肝炎
B型肝炎ワクチンは医療従事者や接種歴のない成人の方に重要なワクチンです(3回接種)。B型肝炎は性感染や血液を介して感染することがあり、将来の感染予防のためにも接種が推奨されています。接種歴が不明な方は抗体検査やワクチン接種についてご相談ください。
A型肝炎ワクチンは海外渡航者や飲食業に従事する方に推奨されます(2回接種)。
破傷風トキソイド
外傷や土壌汚染から感染する破傷風は、ワクチンで予防が可能です。接種歴が3回以上ある方は10年ごとに1回の追加接種が推奨されています。1967年以前生まれの方はワクチン接種歴がない場合もあるため、特に注意が必要です。
破傷風は農村部だけでなく都市部でも発症しており、日本では現在も毎年約100人前後の患者報告があります。けがをしてから接種するのではなく、あらかじめ免疫を維持しておくことが重要です。
水痘・おたふくかぜ
かかったことがない、または接種歴がない成人は、それぞれ2回の接種が推奨されます。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン・シルガード9)
子宮頸がんの主な原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)を予防するワクチンです。大阪市では小学6年生〜高校1年生相当の女子に定期接種(無料)があります。なお、1997〜2009年生まれの女性を対象としたキャッチアップ接種(無料)は2026年3月31日をもって終了しました。対象外となった方は自費での接種となります(当院での料金は1回29,700円・3回接種)。
大阪市の公費・定期接種について
以下のワクチンは、大阪市の定期接種として費用の一部または全額が公費負担となります(対象者に限る)。
- 子宮頸がんワクチン:小学6年〜高校1年相当の女子(※キャッチアップ接種は2026年3月31日に終了)
- 帯状疱疹ワクチン(定期):65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方など
- 高齢者肺炎球菌ワクチン:65歳以上の方など
- 風しん(第5期):1962〜1979年生まれの男性で2025年3月31日までに抗体検査を受け抗体不十分と判定された方(接種は2027年3月まで)
対象年齢や接種時期は年度によって変わる場合があるため、大阪市のホームページや当院にてご確認ください。
「自分に何が必要か」迷ったら
ワクチンの必要性は、年齢・職業・渡航歴・妊娠の予定・過去の接種歴・感染歴によって異なります。
- 妊娠を希望している方は、まず抗体検査で免疫の状態を確認し、必要なワクチンを接種するタイミングが重要です。詳しくは「妊活中のワクチン接種ガイド」をご参照ください。
- 費用・料金・公費の詳細を知りたい方は「大人のワクチン料金と公費制度ガイド」をご覧ください。
当院では、接種歴や生活状況をもとに「今、何が必要か」をご相談いただけます。お気軽にご予約ください。
📞 06-6125-5652
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🏥 心斎橋駅より徒歩すぐ|福本医院(内科・循環器内科・予防接種)
よくあるご質問
Q1. 大人にも予防接種は必要ですか?
はい。ワクチンによっては免疫が時間とともに低下するため、大人になってから追加接種が必要になる場合があります。また、帯状疱疹や肺炎球菌感染症などは年齢とともにリスクが高まるため、成人向けの予防接種が推奨されています。
Q2. 成人が受けるべきワクチンには何がありますか?
代表的なものとして、インフルエンザ、帯状疱疹、肺炎球菌、MR(麻しん・風しん)、B型肝炎、A型肝炎、破傷風、HPVワクチンなどがあります。必要なワクチンは年齢や職業、基礎疾患によって異なります。
Q3. ワクチンは何歳から必要になりますか?
ワクチンによって異なります。例えば帯状疱疹ワクチンは50歳以上、肺炎球菌ワクチンは65歳以上で接種が推奨されています。
Q4. 帯状疱疹ワクチンは何歳から受けた方がよいですか?
一般的には50歳以上で接種が推奨されています。大阪市では対象年齢の方に定期接種制度があります。
Q5. 肺炎球菌ワクチンは何歳で受けますか?
65歳で定期接種の対象となります。また、心疾患・腎疾患・呼吸器疾患・糖尿病などのある方では早めの接種が推奨される場合があります。
Q6. 破傷風ワクチンは何年ごとに接種しますか?
過去に基礎免疫が完了している方は、10年ごとに1回の追加接種が推奨されています。
Q7. けがをした後に破傷風ワクチンを接種すればよいですか?
けがをした後の接種が必要になる場合もありますが、本来は10年ごとに追加接種して免疫を維持しておくことが理想的です。
Q8. 破傷風は都市部でも発症しますか?
はい。破傷風は農村部だけでなく都市部でも発症します。転倒による擦り傷やガーデニング、動物による咬傷などが感染のきっかけになることがあります。
Q9. HPVワクチンは大人でも接種できますか?
はい。定期接種対象年齢を過ぎた方でも自費で接種することが可能です。
Q10. 男性もHPVワクチンを接種できますか?
はい。男性も接種可能です。尖圭コンジローマや中咽頭がんなどの予防効果が期待されています。
Q11. MRワクチン(麻しん・風しん)は大人も必要ですか?
接種歴が不明な方や抗体が不足している方では接種が推奨されます。特に1962~1979年生まれの男性は風しん抗体が不足している場合があります。
Q12. 妊娠を希望しています。ワクチンは受けた方がよいですか?
妊娠前に風しん、水痘、おたふくかぜなどの抗体を確認し、必要に応じてワクチン接種を行うことが推奨されています。
Q13. 抗体検査を受けてからワクチンを接種した方がよいですか?
麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜなどは抗体検査で免疫の有無を確認できる場合があります。
Q14. ワクチンは同時接種できますか?
多くのワクチンは同時接種が可能です。接種スケジュールについては医師にご相談ください。
Q15. ワクチン接種後に発熱することはありますか?
あります。接種部位の痛みや腫れ、発熱、倦怠感などがみられることがありますが、多くは数日以内に改善します。
Q16. 高血圧や糖尿病があってもワクチンは受けられますか?
多くの場合は接種可能です。むしろ重症化予防のために接種が推奨されることがあります。
Q17. 心臓病があってもワクチンを受けられますか?
はい。循環器疾患のある方は感染症が重症化しやすいため、ワクチン接種が推奨されることがあります。
Q18. 大阪市で公費接種できるワクチンはありますか?
帯状疱疹ワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンなどが対象者に対して公費で実施されています。
Q19. どのワクチンを受ければよいかわかりません。
年齢、職業、基礎疾患、接種歴、渡航予定などによって必要なワクチンは異なります。医療機関で相談することをおすすめします。
Q20. 福本医院では成人ワクチンの相談はできますか?
はい。福本医院では成人向け予防接種、抗体検査、公費接種についてご相談いただけます。接種歴が不明な場合もお気軽にご相談ください。AIチャットもご利用いただけます。ふくぼ先生がホームページの右下に常駐しています。
参考文献・参考リンク
国内ガイドライン
1. 日本プライマリ・ケア連合学会「成人ワクチン接種スケジュール 2026年4月版」
https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_20over.pdf
日本の一次医療を担う学会が作成した、成人向けワクチン接種の最新スケジュール表。各ワクチンの対象者・接種間隔・定期/任意の区分が一覧で確認できる、国内で最も参照される資料のひとつ。
2. 厚生労働省「予防接種・ワクチンについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/index.html
定期接種・任意接種の制度、各ワクチンの情報、最新の通知などを網羅した厚生労働省の公式ページ。
大阪市の制度
3. 大阪市「予防接種の総合案内」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000617404.html
大阪市が実施している定期接種・任意接種の案内。対象者・費用・実施医療機関などを確認できる。
4. 大阪市「帯状疱疹ワクチン(定期接種)」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000644586.html
2024年度から定期接種となった帯状疱疹ワクチンの対象年齢・費用・接種方法の詳細。
5. 大阪市「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000115714.html
定期接種対象者およびキャッチアップ接種の対象者・期限・手続きについて。
6. 大阪市「風しん抗体検査・予防接種(風しん第5期)」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000465321.html
昭和37〜54年生まれの男性を対象とした風しんクーポン事業の案内。
国際ガイドライン
7. CDC「Adult Immunization Schedule(米国CDC 成人予防接種スケジュール)」
https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/imz-schedules/adult-age.html
米国疾病対策予防センター(CDC)が毎年更新する成人向けワクチンスケジュール。世界で最も参照される予防接種ガイドラインのひとつ。
8. WHO「Position Papers on Vaccines(ワクチン推奨文書)」
https://www.who.int/teams/immunization-vaccines-and-biologicals/policies/position-papers
世界保健機関(WHO)による各ワクチンの国際的な推奨基準。エビデンスに基づいたワクチンの位置づけが確認できる。
福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。
心斎橋、長堀橋、本町、四ツ橋から徒歩圏内にあり、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。
動悸、胸痛、息切れ、高血圧などの循環器疾患から、一般内科、健康診断、予防接種まで幅広く対応しております。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
平成9年 神戸大学医学部医学科卒
医学博士
循環器専門医(登録番号15490)
【ラジオ出演】福本医院 院長と総合診療、感染症専門医が生放送で解説|総合診療と感染症の正しい知識 📻 ラジオ関西「寺谷一紀のまいど!まいど!」出演のご報告 心斎橋の内科・循環器内科



























