2026年6月15日改訂

 

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  • HPVワクチンとは?
  • 大阪市の定期接種
  • シルガード9の接種回数
  • 男性の接種
  • よくある質問

リリー看護師が「子宮頸がんワクチンは中学1年生頃までに接種を開始しましょう」と呼びかけているイラスト。15歳になる前に接種を開始すると通常2回接種で完了できることを説明している。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は、15歳になる前に接種を開始すると通常2回接種で完了できます。中学1年生頃までの接種開始がおすすめです。

 

目次

1. HPV(ヒトパピローマウイルス)とは?
2. 子宮頸がんとHPVの関係
3. シルガード9とは?
4. HPVワクチンの効果
5. HPVワクチンの副反応
6. 大阪市の定期接種について
7. シルガード9の接種スケジュール
8. 男性・定期接種対象外の女性の接種について
9. よくある質問
10. 参考文献

 

はじめに

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)に発生するがんです。

日本では毎年多くの女性が子宮頸がんと診断されており、20代から40代の比較的若い世代にもみられます。

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への持続感染です。

HPVワクチンは、このHPV感染を予防することで、将来の子宮頸がんや前がん病変のリスクを低下させることが期待されています。

福本医院では、大阪市の定期接種および自費接種に対応しており、9価HPVワクチン「シルガード9」を使用しています。

 

HPV(ヒトパピローマウイルス)とは?

HPV(Human Papillomavirus)は非常にありふれたウイルスで、多くの人が生涯のうちに一度は感染すると考えられています。

感染しても多くの場合は自然に排除されますが、一部の高リスク型HPV感染が長期間持続すると、子宮頸部の細胞に異常が生じ、前がん病変や子宮頸がんへ進行することがあります。

HPVは子宮頸がんだけでなく、

  • 子宮頸部異形成
  • 外陰がん
  • 腟がん
  • 肛門がん
  • 中咽頭がん

などにも関与するとされています。

 

子宮頸がんとHPVの関係

子宮頸がんのほぼすべてにHPV感染が関与していることが知られています。

特にHPV16型とHPV18型は、子宮頸がんの原因として重要な型です。

HPVに感染してもすぐにがんになるわけではありません。

感染

持続感染

前がん病変(異形成)

子宮頸がん

という経過を年単位でたどることが多いと考えられています。

そのため、

  • HPVワクチンによる予防
  • 子宮頸がん検診による早期発見

の両方が重要です。

 

シルガード9とは?

シルガード9は現在日本で広く使用されている9価HPVワクチンです。

HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型の9種類に対応しています。

従来の2価・4価ワクチンよりも多くのHPV型をカバーしており、子宮頸がんの原因となるHPV感染をより広範囲に予防できることが期待されています。

 

HPVワクチンの効果

HPVワクチンは、HPVに感染する前に接種することで最も高い予防効果が期待できます。

複数の研究では、若年で接種を開始するほど高い予防効果が得られることが報告されています。

そのため、厚生労働省や日本産科婦人科学会では、中学1年生頃までの接種開始を推奨しています。

また、HPVワクチンは子宮頸がんそのものだけでなく、前がん病変やHPV感染の予防にも有効であることが示されています。

 

HPVワクチンの副反応

HPVワクチンの副反応として、

  • 接種部位の痛み
  • 腫れ
  • 発赤
  • 頭痛
  • 発熱
  • 倦怠感

などが報告されています。

特に接種部位の痛みは比較的よくみられますが、多くは数日以内に改善します。

接種後に気になる症状がある場合は、接種医療機関へご相談ください。

 

2026年度 HPVワクチン定期接種対象者一覧

大阪市では、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種を実施しています。

学年(2026年度)

生年月日

接種回数の目安

小学6年生

2014年4月2日〜2015年4月1日

2回

中学1年生

2013年4月2日〜2014年4月1日

2回

中学2年生

2012年4月2日〜2013年4月1日

2回または3回※

中学3年生

2011年4月2日〜2012年4月1日

3回

高校1年生

2010年4月2日〜2011年4月1日

3回

※15歳の誕生日の前日までに1回目を接種した場合は2回接種、15歳になってから1回目を接種した場合は3回接種となります。

 

シルガード9の接種スケジュール

大阪市ホームページより引用

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000115/115714/zu9kanomi.pdf

 

大阪市のHPVワクチン定期接種について

対象者は公費(自己負担なし)で接種を受けることができます。

 

対象者:小学6年生から高校1年生相当の女子(接種時に大阪市に住民登録のある方)

接種期限:高校1年生相当の3月31日まで

 

予診票・提示書類のご案内

福本医院では予診票をご用意しております。

ご自宅に予診票が届いていない場合や紛失された場合でも接種できることがありますので、ご予約時にご相談ください。

大阪市の予診票は大阪市ホームページからダウンロードすることも可能です。

 → 「定期接種用 予診票(PDF)」大阪市公式ページより。

本人確認書類の例

  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 学生証+母子健康手帳
  • 学生証+住民票

 

受診方法ボタン|福本医院ブログへのリンク(心斎橋 内科・循環器内科)Web予約ボタン|福本医院のオンライン予約ページはこちら(心斎橋 内科・循環器内科)福本医院(大阪市中央区南船場)のGoogleマップを開く案内ボタン

 

キャッチアップ接種について

キャッチアップ接種は2026年3月31日をもって終了しました。

 

男性・定期接種対象外の女性のHPVワクチン接種について

定期接種の対象は小学校6年生から高校1年生相当の女子ですが、公費接種の対象年齢を過ぎた女性や9歳以上の男性も、HPVワクチンによる予防効果が期待できます。

福本医院では、女性・男性ともに9価HPVワクチン「シルガード9」を使用しています。

接種スケジュールは女性と同じで、15歳未満で開始した場合は通常2回、15歳以上で開始した場合は通常3回接種となります。

男性では、

  • 尖圭コンジローマ
  • 肛門がん
  • 陰茎がん
  • 中咽頭がん

などとの関連が知られています。

また、男性がHPVワクチンを接種することは、ご自身のHPV関連疾患の予防だけでなく、将来のパートナーへのHPV感染リスクを減らし、パートナーを守ることにもつながると考えられています。

海外ではHPVワクチン接種率の上昇に伴い、HPV感染や前がん病変、子宮頸がんの減少が報告されています。

HPVワクチンは、ご自身を守るためだけでなく、大切なパートナーや次の世代を守るためのワクチンともいえます。

 

ふくぼ先生が「男性と公費接種時期を逃した女性は自費でHPVワクチン接種が可能です」と説明しているイラスト。男性への接種の意義や、将来のパートナーを守ることにつながる点を紹介している。

HPVワクチンは定期接種対象者以外でも接種できます。男性や公費接種の対象年齢を過ぎた女性も、自費でシルガード9の接種が可能です。

 

まとめ

  • HPV感染は子宮頸がんの主な原因と考えられています。
  • HPVワクチンは、将来の子宮頸がんや前がん病変のリスクを減らすことが期待されている予防接種です。
  • 特に15歳になる前に接種を開始すると通常2回接種で完了できるため、中学1年生頃までの接種開始が推奨されています。
  • また、公費接種の対象年齢を過ぎた女性や9歳以上の男性も、自費でHPVワクチン(シルガード9)を接種することができます。
  • HPVワクチンは、ご自身を守るだけでなく、大切なパートナーや次の世代を守ることにもつながるワクチンです。
  • 福本医院では大阪市の定期接種および自費接種(シルガード9)に対応しております。接種をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

 

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よくある質問(FAQ)

Q1. HPVワクチンとは何ですか?

A. 子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防するワクチンです。

Q2. 子宮頸がんワクチンとHPVワクチンは同じですか?

A. はい。同じワクチンです。正式にはHPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)と呼ばれます。

Q3. シルガード9とは何ですか?

A. HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型の9種類に対応した9価HPVワクチンです。

Q4. HPVワクチンは何歳で受けるのが良いですか?

A. HPV感染前の接種が最も効果的とされており、中学1年生頃までの接種開始が推奨されています。

Q5. HPVワクチンは何回接種しますか?

A. 男性・女性ともに、15歳未満で開始した場合は通常2回、15歳以上で開始した場合は通常3回接種となります。

Q6. 中学2年生ですが2回接種ですか?3回接種ですか?

A. 15歳の誕生日の前日までに1回目を接種した場合は通常2回接種、15歳以降に開始した場合は通常3回接種となります。

Q7. HPVワクチンはどのくらい効果がありますか?

A. HPV感染や前がん病変の予防効果が確認されており、海外ではHPV感染や子宮頸がんの減少も報告されています。

Q8. HPVワクチンは安全ですか?

A. 国内外の多くの研究により有効性と安全性が確認されています。

Q9. HPVワクチンで不妊になりますか?

A. HPVワクチンと不妊との因果関係は確認されていません。

Q10. HPVワクチンを接種したら子宮頸がん検診は不要ですか?

A. いいえ。HPVワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診が重要です。

Q11. 大阪市のHPVワクチン定期接種は無料ですか?

A. 対象年齢の方は公費で接種できます。

Q12. 公費接種の対象年齢を過ぎても接種できますか?

A. はい。自費で接種可能です。

Q13. 男性もHPVワクチンを接種できますか?

A. はい。9歳以上の男性も自費で接種できます。

Q14. 男性が接種するメリットは何ですか?

A. ご自身のHPV関連疾患の予防だけでなく、将来のパートナーへのHPV感染リスクを減らすことにもつながります。

Q15. 福本医院で接種できますか?

A. 福本医院では大阪市の定期接種および自費接種に対応しています。女性・男性ともにシルガード9による接種が可能です。

Q16. HPVワクチンは性交渉経験があっても接種できますか?

A. はい。性交渉経験があっても接種できます。ただし、HPV感染前の接種の方が高い予防効果が期待されます。

Q17. HPVワクチンは何科で受けられますか?

A. 小児科、内科、婦人科などで接種できます。福本医院では大阪市の定期接種および自費接種(シルガード9)に対応しています。

 

参考文献

1. Joura EA, Giuliano AR, Iversen OE, et al.

A 9-Valent HPV Vaccine against Infection and Intraepithelial Neoplasia in Women

N Engl J Med. 2015;372(8):711-723.

DOI: 10.1056/NEJMoa1405044

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1405044

【概要】
シルガード9(9価HPVワクチン)の主要臨床試験。9種類のHPV型に対する予防効果を示した代表的研究。

2. Restrepo J, Herrera T, Samakoses R, et al.

Ten-Year Follow-up of 9-Valent Human Papillomavirus Vaccine: Immunogenicity, Effectiveness, and Safety

Pediatrics. 2023;152(4):e2022060993.

DOI: 10.1542/peds.2022-060993

https://publications.aap.org/pediatrics/article/152/4/e2022060993/193886

【概要】
シルガード9接種後約10年間の有効性・安全性を評価した長期追跡研究。

3. Ellingson MK, Sheikha H, Nyhan K, et al.

Human Papillomavirus Vaccine Effectiveness by Age at Vaccination: A Systematic Review

Hum Vaccin Immunother. 2023;19(2):2239085.

DOI: 10.1080/21645515.2023.2239085

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37529935/

【概要】
若年で接種するほどHPV関連疾患の予防効果が高いことを示したシステマティックレビュー。

4. Markowitz LE, Unger ER.

Human Papillomavirus Vaccination

N Engl J Med. 2023;388(19):1790-1798.

DOI: 10.1056/NEJMcp2108502

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcp2108502

【概要】
HPV感染症、子宮頸がん予防、ワクチンの有効性・安全性を包括的に解説した総説。

 

公的情報

5.日本産科婦人科学会(JSOG)

HPVワクチンに関する情報

https://www.jsog.or.jp/citizen/5718/

【概要】
子宮頸がん予防およびHPVワクチン接種に関する日本産科婦人科学会の見解を掲載しています。

6.日本婦人科腫瘍学会(JSGO)

子宮頸がん予防とHPVワクチンに関する提言

https://jsgo.or.jp/public/hpv_vaccine.html

【概要】
子宮頸がん予防の観点からHPVワクチン接種と検診の重要性について解説しています。

7.日本小児科学会

ヒトパピローマウイルス( HPV )ワクチン接種の積極的な勧奨再開後の留意点

https://www.jpeds.or.jp/society-activities/pediatric-medical-care/vaccination/vaccinations-infectiousdiseases/20399.html

【概要】
思春期におけるHPVワクチン接種の重要性について、日本小児科学会の見解を示しています。

8. 厚生労働省

HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス感染症)について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_index.html

【概要】
HPVワクチンの効果、安全性、定期接種制度について解説。

9. 大阪市

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000574174.html

【概要】
大阪市における定期接種対象者、接種方法、必要書類、予診票などを案内。

福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。

心斎橋、長堀橋、本町、四ツ橋から徒歩圏内にあり、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。

動悸、不整脈、胸痛、息切れ、高血圧などでお困りの方は、心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを活用しながら診療を行っております。気になる症状がある方や、健康診断で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修

福本医院

院長 福本 淳

内科・循環器内科

平成9年 神戸大学医学部医学科卒

医学博士

循環器専門医(登録番号15490)

経歴について、詳しくはこちら

 

【ラジオ出演】福本医院 院長と総合診療、感染症専門医が生放送で解説|総合診療と感染症の正しい知識 📻 ラジオ関西「寺谷一紀のまいど!まいど!」出演のご報告 心斎橋の内科・循環器内科

【週刊現代掲載】福本医院が「最高の病院&クリニック(心臓・循環器科編)」に掲載されました

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