健康診断で「心電図の異常」を指摘されたら ― 放っておかず、まずご相談ください
■ この記事のポイント
- 健診の心電図は「くわしく調べたほうがよい人」を拾い上げる検査で、「異常」=病気ではありません
- ただし「大丈夫」とも限りません。同じ所見でも、症状・危険因子・家族歴・初めての指摘かどうかで判定が変わります
- 結果票の判定は、A・B・C・D・Eなどの記号で示されます。Dは「重い病気」ではなく「くわしく調べましょう」という区分です
- 健診の心電図はわずか10秒ほどの記録です。ふだん出ている不整脈が写らないこともあります
- 結果票を持ってご相談ください。初診+心電図で約1,300円(3割負担)、保険診療で受けていただけます
<診察室から> 30秒でわかる健診の心電図


「異常」と書かれていても、病気が決まったわけではありません。 健診の心電図は、多くの方の中から「くわしく調べたほうがよい人」を拾い上げるための検査です。
同じ所見でも、判定は変わります。 症状があるか、高血圧や糖尿病があるか、家族に若くして亡くなった方がいるか、初めての指摘か、去年と比べて変わったか ― これらで判定が動きます。だから結果票の文字だけでは決められません。
結果票を持って、一度ご相談ください。 それだけで十分です。「大げさかな」と迷う程度が、ちょうど良いタイミングです。
このQRコードを読み取ると、続きをスマートフォンでご覧いただけます。
健診の心電図は「ふるい分け」の検査です
健康診断の心電図は、多くの方の中から「くわしく調べたほうがよい人」を拾い上げるための検査です。病気を確定させる検査ではありません。
厚生労働省の定期健康診断結果報告(令和6年)によると、心電図で所見があった方は10.9%でした。およそ9人に1人です。決して珍しいことではありません。
「異常」と書かれていても、病気とは限りません
所見に「異常」と出ても、それが必ずしも病気とは限りません。「あなたは病気です」という結論ではなく、「一度くわしく確認しましょう」という合図と考えてください。
ただし「大丈夫」とも限りません。自己判断は禁物です
同じ「異常」でも、その中身は、そのまま様子を見てよいものから、早めに確認・治療したほうがよいものまで大きな幅があります。自分がそのどちらなのかは、結果票の文字だけでは見分けられません。
たとえば心房細動は、自覚症状がなくても脳梗塞につながることがある不整脈ですが、早く見つけて対策できれば、そのリスクを大きく減らせます。狭心症や心筋症など、別の心臓の病気が背景に隠れていることもあります。
反対に、健診で「異常なし」であっても安心とは限りません。 健診の心電図は10秒ほどの記録です。その瞬間に出ていない不整脈は、心電図に写りません。心電図の所見は、診断の出発点であって、結論ではありません。
そもそも、なぜ心電図を受けたのでしょうか
心電図は、全員が受ける検査ではありません。 ここを知っておくと、ご自身の結果票の意味がわかりやすくなります。
特定健診(メタボ健診)の場合 ― 心電図は基本の項目ではなく、条件を満たした方に医師が必要と認めた場合に行う「詳細な健診の項目」です。その条件は次のとおりです。
当該年度の特定健康診査の結果等において、収縮期血圧140mmHg以上若しくは拡張期血圧90mmHg以上の者又は問診等で不整脈が疑われる者
(厚生労働省『特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き 第4.3版』)
つまり、血圧が高かったか、問診で脈の乱れが疑われたか、どちらかがあった可能性があります。「動悸がすることがある」と伝えたことがきっかけで心電図が追加された、という方もいらっしゃいます。
職場の定期健康診断の場合 ― 心電図は健診項目の一つですが、40歳未満の方(35歳の方を除く)は、医師が必要でないと認めれば省略できることになっています。裏を返せば、35歳と40歳以上では原則として実施される検査です。
人間ドックの場合 ― 通常、基本の検査項目に含まれています。
なお、健診の「判定値」と、病気の「診断基準」と、治療の「目標値」は、それぞれ別のものです。この違いは「高血圧の基準が130/80に下がった」は誤りですで詳しく説明しています。
結果票の「判定」を確認してください
まずは判定の記号をご確認ください。健診機関でよく使われている区分は、次のとおりです。
その前に、ひとつだけ。結果票の文字だけでは、受診が必要かどうかまでは決まりません。 たとえば同じ心電図所見でも、以前から変わらない場合と今回初めて現れた場合、症状がない場合と失神などの症状がある場合では、判断が異なることがあります。この記事の所見の表で判定に「幅」を持たせているのは、そのためです。

| 判定 | 意味と、どうすればよいか |
| A | 異常なし ― 今回の検査では問題ありませんでした |
| B | 軽度の変化 ― 日常生活に支障のない範囲です。次回の健診で確認します |
| C1 | 要経過観察 ― 期間をおいて様子を見ます |
| C2 | 要再検査 ― もう一度確認が必要です。受診をおすすめします |
| D | 要精密検査 ― くわしい検査が必要です。受診してください |
| E | 要治療 ― 治療が必要な可能性があります。早めに受診してください |
| F | 治療中 ― すでに通院されている方です。主治医にご相談ください |
「D=重大な心臓病」という意味ではありません。 Dは「要精密検査」の区分です。心電図だけでは原因を確定できないため、必要に応じて詳しく確認したほうがよい、という意味を含みます。
判定の記号や区分は健診機関によって異なります。 お手元の結果票に説明が記載されていれば、そちらを優先してご覧ください。再検査の時期(3か月後・6か月後など)が指定されている場合は、その時期に受けていただくのが原則です。
※このあと所見ごとに示す判定の目安(「B〜C」「C〜D」など)は、日本人間ドック・予防医療学会の判定マニュアル(A〜Eの5区分)に基づいています。お手元の結果票がC1・C2に分かれている場合、そのどちらもおおむねこの「C」にあたるとお考えください。
結果票全体の読み方、血液検査の項目や「要再検査」と言われたときの考え方は、健康診断の受け方と結果票の見方でくわしく解説しています。
心電図でよくある所見の意味
所見の欄に書かれた言葉の意味を、5つのグループに分けてご説明します。以下の判定はあくまで目安で、最終的な判定は健診機関が行います。
脈の乱れ(不整脈)
| 所見 | 判定の目安 |
| 期外収縮(記録中に2個以下) | B〜C |
| 期外収縮(3個以上・連発) | C〜D |
| 心房細動・心房粗動 | D |
| 上室頻拍 | D |
| 洞頻脈(100拍/分以上) | D |
| 心拍過多(86〜99拍/分) | C |
| 洞徐脈(45〜49拍/分) | A |
| 洞徐脈(40〜44拍/分) | C |
| 洞徐脈(39拍/分以下) | D |
期外収縮は、脈が飛ぶタイプの不整脈です。 多くは治療の必要がありませんが、症状があるとき、心臓の病気があるとき、頻度が多いときは確認が必要です。
ここで知っておいていただきたいことがあります。 健診の心電図は、10秒ほどの記録です。期外収縮の個数は、その記録用紙の範囲内で数えます。その10秒に3個出れば「頻発」の扱いになりますし、逆に、ふだん出ている不整脈がその10秒に写らないこともあります。 これが、必要に応じて24時間や7日間の記録を行う理由です。
心房細動は、自覚症状がなくても脳梗塞につながることがある不整脈です。 判定はDです。早く見つけて対策する意味が大きい所見なので、必ずご相談ください。くわしくは心房細動とは?をご覧ください。動悸や脈の乱れ全般については不整脈とは?をどうぞ。
脈が遅いこと(洞徐脈)は、45〜49拍/分であればA判定です。 運動習慣のある方では珍しくありません。一方、脈が速い状態(100拍/分以上)はD判定です。「遅いほうが心配」と思われがちですが、判定は逆になります。
心臓の筋肉と血流(ST-T異常・Q波)
| 所見 | 判定の目安 |
| 軽度ST低下 | B〜C |
| ST低下 | C〜D |
| 平低T波 | B〜C |
| 陰性T波 | C〜D |
| ST低下と陰性T波の両方 | D |
| 境界域Q波 | C |
| 異常Q波 | C〜D |
ST-T異常は、健診でもっともよく見かける所見のひとつです。 体質や自律神経の影響で出ることも多く、それだけで病気とは限りません。
ただし、判定を動かす条件がはっきりしています。 動脈硬化の危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙など)がある、若くして冠動脈の病気になった血縁者がいる、今回が初めての指摘である ― こうした場合は、同じ所見でもD判定になります。
ST低下と陰性T波の両方がある場合は、それだけでD判定です。 単独の所見より、組み合わさったときのほうが重く扱われます。
胸の症状がある方は胸の痛み(胸痛)の原因とは?もあわせてご覧ください。
心臓の厚み(左室高電位・左室肥大)
「左室高電位」と「左室肥大」は、別の所見です。
- 左室高電位だけならB判定です。心電図の波が大きいという意味で、やせ型の方や若い方にも見られます
- これにST-T変化が加わると「左室肥大」となり、C〜D判定になります
心臓の壁が厚くなる背景として、いちばん多いのは高血圧です。 高い圧に逆らって血液を送り出すうちに、心臓の筋肉が厚くなっていきます。高血圧はどこまで下げるべき?で詳しく説明しています。
もうひとつ、知っておいていただきたいことがあります。 症状はないけれど心臓に変化が出ている段階を、心不全では「ステージB(前心不全)」と呼びます。ここで見つけて手を打てば、症状が出る段階へ進むのを遅らせることができます。息切れ・むくみは心不全のサイン?をご覧ください。
電気の通り道(脚ブロック・房室ブロック)
| 所見 | 判定の目安 |
| 不完全右脚ブロック | B |
| 完全右脚ブロック | C〜D |
| 不完全左脚ブロック | B |
| 完全左脚ブロック | D |
| 左脚前枝ブロック・左脚後枝ブロック | C |
| PR延長(第1度房室ブロック) | B〜D |
右脚ブロックは「よくある所見だから大丈夫」と言われることがありますが、条件によって扱いが変わります。 完全右脚ブロックは、今回が初めての指摘で、かつ動脈硬化の危険因子をお持ちの場合、D判定です。以前から指摘されていて変化がなければ、C判定にとどまります。
完全左脚ブロックは、それだけでD判定です。 背景に心臓の病気が隠れていることがあるため、一度確認しておくことをおすすめします。
PR延長(第1度房室ブロック)は、多くの場合B判定です。 ただし、PRが300ミリ秒を超える場合や、失神・息切れなど脈が遅いことによる症状がある場合はD判定になります。
まれですが、知っておきたい所見
ブルガダ型心電図、QT延長、早期再分極(J波)などは、健診で指摘されることがある心電図所見です。
これらの所見があるだけで、危険な不整脈が起こるという意味ではありません。 一方で、一部には注意が必要な不整脈と関連するものがあるため、心電図の形だけでなく、これまでの症状や家族歴を合わせて判断します。
受診のときに、ぜひ教えてください
- これまでに突然意識を失ったことがある
- 原因のわからない失神やけいれんを起こしたことがある
- 若くして突然亡くなった血縁者がいる
- 突然死や遺伝性の不整脈を指摘された血縁者がいる
- 現在服用しているお薬(QT延長の場合はとくに重要です)
ブルガダ型心電図 ― 波形の形によってcoved型とsaddleback型に分かれます。coved型はD判定です。saddleback型はC〜D判定で、失神などの症状や家族歴があるかどうかで変わります。なお、通常の位置で撮った心電図がsaddleback型でも、電極を1肋間上げて記録するとcoved型になることがあります。 当院ではこの記録を行えます。
QT延長 ― QTcという指標の長さで判定します。C判定は男性450〜479ミリ秒、女性460〜479ミリ秒。480ミリ秒以上は男女ともD判定です。生まれつきのものだけでなく、お薬や電解質の異常、脈の遅さでも延びることがあります。服用中のお薬を必ずお持ちください。
早期再分極(J波) ― B〜Dまで判定に幅があります。心電図の形に加えて、失神・けいれんの既往や若くして突然亡くなった血縁者がいるかどうかで変わります。
これらの所見について、国立循環器病研究センターの解説もわかりやすいのでご参照ください。
同じ所見でも、判定が変わります
ここまでで、判定に「B〜C」「C〜D」という幅があることにお気づきかと思います。この幅こそが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
判定マニュアルには、こう書かれています。
同一所見でも年齢、性別、自覚症状、基礎疾患などにより、判定が異なることがある。(中略)とくに、自覚症状、脳心血管疾患の危険因子、家族歴は重要である

判定を動かすのは、次の5つです。
1. 症状があるか ― 動悸、胸の圧迫感、息切れ、失神。マニュアルには「心電図所見と因果関係が疑われる自覚症状がある場合は、心電図判定をDにすることを考慮する」と書かれています。
2. 動脈硬化の危険因子があるか ― 高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満。ST-T異常や完全右脚ブロックでは、これがあるかどうかで判定が変わります。
3. 家族歴があるか ― 若くして突然亡くなった血縁者、遺伝性の不整脈を指摘された血縁者、若くして冠動脈の病気になった血縁者。
4. 初めての指摘か ― ST低下や完全右脚ブロックでは、「初回指摘時(過去にも指摘されたが、現在まで医療機関を受診していない場合を含む)」がD判定の条件に入っています。「去年も言われたから」は、受診していなければ「初回」と同じ扱いです。
5. 前回の心電図と変わっていないか ― PR延長では「前回と比較して明らかな延長がみられる」場合にC判定になります。
この5つは、すべて患者さんご自身が答えられることです。 そして、心電図の紙の上には書かれていません。だから、結果票の文字だけでは判定が決まらないのです。
以前の健診の結果票をお持ちいただけると、4番と5番がその場でわかります。 ぜひご持参ください。
結局、どうすればいいの?
判定がD・Eなら、所見の名前にかかわらず受診してください。 すでに治療中(F)の方は、結果票を主治医にお見せください。
判定がC1・C2なら、結果票に書かれた時期に再検査を受けてください。「気になれば」ではなく、指定された時期に受けていただくのが原則です。
判定がA・Bでも、次のいずれかに当てはまる方は一度ご相談ください。
- 動悸、胸の圧迫感、息切れ、めまい、失神といった症状がある
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症を指摘されている
- 今回が初めての指摘で、これまで受診したことがない
- 若くして突然亡くなった血縁者がいる
「大げさかな」と迷う段階での受診でかまいません。 むしろ、その段階がちょうど良いタイミングです。
受診すると、何をするの? ― 検査・時間・費用の目安
「受診したら何をされるのかわからない」という不安が、いちばんの障壁かもしれません。当院での流れをご説明します。
まず、結果票とこれまでの経過を確認します
結果票を拝見し、前の項でご説明した5つの点 ― 症状、危険因子、家族歴、初めての指摘か、前回からの変化 ― を確認します。以前の健診結果や心電図をお持ちであれば、ぜひご持参ください。
受診の際は、健診の結果票、保険証・マイナ保険証、お薬手帳をお持ちください。
必要な検査を行います
- 心電図 ― その場で取り直し、健診の所見を見比べます。必要に応じて、電極を1肋間上げた記録も行います
- 心臓超音波(心エコー)検査 ― 心臓の形や動き、壁の厚さ、弁の状態を確認します
- ホルター心電図 ― 24時間の記録で、日常生活の中での脈をチェックします
- 血液検査・胸部レントゲン ― 必要に応じて行います
Apple Watchなどで不整脈の通知を受け取った方や、より長い期間の記録が必要な方には、7日間ホルター心電図にも対応しています。いびきや日中の眠気がある方は、背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります。
より専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関へご紹介します。
時間と費用の目安
健康診断の結果にもとづく再検査・精密検査は、健康保険を使って受けていただけます。自費ではありません。
3割負担の方の目安は次のとおりです。
| 検査の組み合わせ | 3割負担の目安 |
| 初診+心電図 | 約1,300円 |
| 初診+心電図+心エコー | 約3,900円 |
| 初診+心電図+ホルター心電図 | 約6,500円 |
| 初診+心電図+心エコー+ホルター心電図 | 約9,200円 |
※上記は初診料と記載の検査のみの目安です。血液検査やレントゲン検査を追加した場合、お薬を処方した場合、各種加算により、実際の窓口負担は前後します。
所要時間 ― 心エコーは当日施行が可能で、検査自体は10分程度です(混雑時は後日のご予約をお願いする場合があります)。ホルター心電図は装着が5分程度で、機器をお持ち帰りいただき、後日ご返却いただきます。解析の結果は、あらためてご説明します。
平日夕方の最終受付は19時15分です。 お仕事帰りの受診にもご利用いただけます。土曜日は14時45分が最終受付となります(15時以降は発熱外来の時間帯です)。ご予約いただくと待ち時間が短くなります。
受診の流れは福本医院の受診方法もご覧ください。
よくあるご質問
「心電図異常」と書かれていましたが、症状がなくても受診したほうがよいですか?
判定がD・Eであれば、症状がなくても受診をおすすめします。心房細動や左室肥大のように、症状がないうちに見つけることに意味がある所見があるためです。判定がA・Bでも、危険因子や家族歴がある方はご相談ください。
去年も同じことを言われましたが、毎年同じなら放っておいて大丈夫ですか?
「毎年同じ」と「一度も調べていない」は別のことです。 判定マニュアルでは、初回指摘の条件に「過去にも指摘されたが、現在まで医療機関を受診していない場合を含む」と書かれています。一度も調べていなければ、何年目でも「初回」と同じ扱いです。 一度確認して「変わりありません」とはっきりさせておくことに意味があります。
「要再検査」と「要精密検査」は何が違うのですか?
要再検査は「同じ検査をもう一度」、要精密検査は「別の検査でくわしく」という違いです。要再検査は時間をおいて同じ心電図を撮り直すのが基本、要精密検査は心エコーやホルター心電図など、心電図だけではわからないことを調べに行く段階です。
「ST-T異常」「ST低下」と書かれています。狭心症ということですか?
そうとは限りません。ST-T異常は体質や自律神経の影響でも出ます。ただし、動脈硬化の危険因子がある方、初めての指摘の方では判定が重くなります。 胸の症状があるかどうかも重要です。心エコーや必要に応じた検査で切り分けます。
「心房細動の疑い」と書かれましたが、もう一度心電図をとればわかりますか?
その場で出ていれば確認できますが、心房細動は出たり止まったりすることがあります。 受診時の心電図が正常でも否定はできません。その場合は24時間や7日間のホルター心電図で、日常生活の中での脈を記録します。
健診では異常と言われましたが、病院で心電図をとったら正常でした。どちらが正しいのですか?
どちらも正しいことがあります。 心電図は、その瞬間の心臓の電気の動きを記録したものです。健診の10秒と、受診時の10秒で、違う所見が出ることは珍しくありません。だからこそ、前後の記録を見比べることと、長時間の記録が役に立ちます。
健診では異常なしでしたが、Apple Watchで心房細動の通知が出ました。どうすればよいですか?
健診の心電図は10秒の切り取りなので、そこで出ていない不整脈は写りません。 一方、腕時計型の機器は長時間見ているぶん、拾える可能性があります。通知の画面や記録を保存してご持参ください。Apple Watchで不整脈・睡眠時無呼吸の通知が来たら?でくわしく説明しています。
以前の健康診断の心電図や結果票も持っていったほうがよいですか?
ぜひお持ちください。 前回と比べて変化があるかどうかは、判定を動かす重要な要素です。心電図の波形そのものがあれば理想的ですが、結果票の所見欄だけでも役に立ちます。
参考文献・出典
- 日本人間ドック・予防医療学会. 標準12誘導心電図検診判定マニュアル(2023年度版).
- 日本人間ドック・予防医療学会. 判定区分表(2026年4月1日改定・「検査表の見方」より).
- 日本循環器学会/日本不整脈心電学会. 2022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン.
- 厚生労働省保険局医療介護連携政策課. 特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き(第4.3版). 2026年3月.
- 厚生労働省. 定期健康診断結果報告「令和6年定期健康診断実施結果(年次別)」(e-Stat).
- 厚生労働省. 健康診断等に関する法令等について(労働安全衛生規則第44条および関係告示).
■ 関連記事
【突然の動悸】急に脈が速くなるのはPSVT(発作性上室性頻拍)かも
福本医院について
福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。
心斎橋、長堀橋、本町、四ツ橋から徒歩圏内にあり、なんば(難波)からも心斎橋筋商店街をまっすぐ北へ徒歩約15分、御堂筋線なら1駅です。新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区、難波・日本橋方面からも多くの患者様にご来院いただいております。
動悸、不整脈、胸痛、息切れ、高血圧などでお困りの方は、心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを活用しながら診療を行っております。気になる症状がある方や、健康診断で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
平成9年 神戸大学医学部医学科卒
医学博士
循環器専門医(登録番号15490)
福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。
大阪メトロ御堂筋線・心斎橋駅から徒歩2分、なんば(難波)からは1駅です。長堀橋・本町・四ツ橋からも徒歩圏内で、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。
























