健康診断で「心電図の異常」を指摘されたら ― 放っておかず、まずご相談ください
心電図の欄に「心房細動の疑い」「ST-T異常」などとコメントが付いていた。これは何だろう、どうすればいいんだろう——そう思ってこのページを開いた方へ。結論はシンプルです。迷ったら、結果票を持って一度ご相談ください。何を指摘されているのか、どう動けばよいのかを、以下でやさしく説明します。
健康診断で見つかる心電図の異常には、自覚症状がないものも少なくありません。元気に過ごしていても、放置せず一度確認しておくことが大切です。
この記事の要点
- 健診の心電図は「ふるい分け」の検査。「異常」=病気とは限りません。
- でも「大丈夫」とも限りません。経過観察でよいか確認が必要かは、心電図だけでは見分けられません。
- だから放置せず、健診結果票を持って循環器内科へ。心斎橋の福本医院でご相談ください。
健診の心電図は「ふるい分け」の検査です
健康診断の心電図は、多くの方の中から「くわしく調べたほうがよい人」を拾い上げるための検査です。病気を確定させる検査ではありません。
反対に、健診で「異常なし」であっても、その瞬間に出ていない不整脈などは心電図に写らないことがあります。心電図の所見は、診断の出発点であって、結論ではありません。だからこそ、「異常」と出たときには、その意味を一度確認しておくことが大切です。
「異常」と書かれていても、病気とは限りません
所見に「異常」と出ても、それが必ずしも病気とは限りません。「あなたは病気です」という結論ではなく、「一度くわしく確認しましょう」という合図と考えてください。
ただし「大丈夫」とも限りません。自己判断は禁物です
同じ「異常」でも、その中身は、そのまま様子を見てよいものから、早めに確認・治療したほうがよいものまで大きな幅があります。自分がそのどちらなのかは、結果票の文字だけでは見分けられません。
たとえば心房細動は、自覚症状がなくても脳梗塞につながることがある不整脈ですが、早く見つけて対策できれば、そのリスクを大きく減らせます。狭心症や心筋症など、別の心臓の病気が背景に隠れていることもあります。早めに確認しておくことで、適切な対応につなげやすくなります。
心房細動にかぎらず、ST-T異常や脚ブロックなど、健診で見つかる所見はそれぞれ意味が異なります。名前の印象だけで自己判断せず、次の「判定」にそって確認することが大切です。
「たぶん大丈夫」で終わらせず、一度きちんと確認して「大丈夫」とはっきりさせておく。それが、いちばんの安心につながります。
まず、結果票の「判定」を確認してください(所見の意味もこの表で)

結局、どうすればいいの?
いちばんの近道は、結果票を持って受診することです。とくに判定がC2・D・E(要再検査・要精密検査・要治療)なら、所見の名前にかかわらず、一度ご相談を。「大げさかな」と迷う段階での受診でかまいません。
当院でできること
循環器を専門とする医師が、健診結果をもとに次のような確認を行います。
- 心電図をあらためて記録し、健診の所見を見直します
- 心臓超音波(心エコー)検査で、心臓の形や動きを確認します
- 必要に応じて、24時間ホルター心電図などで、日常生活の中での脈をチェックします
- より専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関へご紹介します
「大げさかな」と感じる必要はありません。健診の結果を確認しておきたい、という理由での受診で大丈夫です。
受診のご案内(心斎橋・福本医院)
健康診断・人間ドックの結果票をお持ちのうえ、当院までお気軽にご相談ください。結果票があると、その日の心電図と見比べながら、より正確にご説明できます。気になる所見があれば、どうぞ早めにお越しください。
(当院・福本医院は、大阪・心斎橋の循環器内科・内科です。循環器専門医が、健診で指摘された心電図の確認からご相談まで対応いたします。)
福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。
心斎橋、長堀橋、本町、四ツ橋から徒歩圏内にあり、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。
動悸、不整脈、胸痛、息切れ、高血圧などでお困りの方は、心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを活用しながら診療を行っております。気になる症状がある方や、健康診断で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。
補足:ブルガダ型心電図と指摘された方へ
健診で「ブルガダ型心電図」と指摘されることがあります。多くの方は生涯症状なく過ごされますが、ごく一部の方で注意が必要なことがあり、失神や夜間の苦しそうな呼吸などの経験がある場合は、早めの受診をおすすめします。くわしくは、国立循環器病研究センターの解説がわかりやすいのでご参照ください。
- 国立循環器病研究センター 病院「不整脈」(患者向け解説):https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/arrhythmia/
- 国立循環器病研究センター 病院「Brugada(ブルガダ)症候群」:https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/arrhythmia/brugada/
この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
平成9年 神戸大学医学部医学科卒
医学博士
循環器専門医(登録番号15490)
























