動悸の原因とは? 危険な症状と受診の目安を循環器内科医が解説 (心斎橋・福本医院)

「突然ドキドキする」
「脈が速くなる」
「脈が飛ぶ感じがする」
このような症状を
動悸(palpitations)と呼びます。
動悸は多くの方が経験する症状ですが、
その原因はさまざまです。
-
不整脈
-
ストレス
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貧血
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甲状腺の病気
-
カフェイン
-
睡眠不足
などが原因となることがあります。
一方で
心臓の病気が隠れている場合もあります。
この記事では
循環器内科医の立場から
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動悸の原因
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危険な症状
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受診の目安
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検査と治療
について解説します。
動悸の主な原因
動悸の原因は
主に次の5つがあります。
① 不整脈
動悸の原因として最も多いのが
不整脈です。
代表例
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心房細動
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上室性頻拍
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心室性期外収縮
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心室頻拍
特徴
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突然ドキドキする
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脈が速くなる
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脈が飛ぶ感じ
欧州不整脈学会(EHRA)のポジションペーパーでは、
動悸患者の評価では 不整脈の可能性を最初に考えることが重要とされています。
② ストレス・自律神経
ストレスでも
動悸が起こることがあります。
例
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不安
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緊張
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パニック発作
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自律神経失調
特徴
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呼吸が浅くなる
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不安感
-
胸の違和感

胸の違和感やドキドキする感じは動悸の症状の一つです。不整脈など心臓の病気が原因のこともあります。
③ 貧血
貧血では
血液の酸素運搬能力が低下します。
そのため
心臓が速く動き
-
動悸
-
息切れ
-
めまい
が起こることがあります。
④ 甲状腺の病気
甲状腺ホルモンが増えると
心拍数が増加します。
代表例
バセドウ病
症状
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動悸
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手の震え
-
体重減少
-
発汗
⑤ 生活習慣
次のような生活習慣も
動悸の原因になります。
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カフェイン
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アルコール
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睡眠不足
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脱水
危険な動悸の特徴
次の症状がある場合は
早めの受診が必要です。
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胸痛を伴う
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息苦しさ
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めまい
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失神
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脈が非常に速い
これらは
-
重い不整脈
-
心臓病
の可能性があります。
JAMAのシステマティックレビューでも
失神を伴う動悸は重篤な不整脈の可能性が高い重要な危険徴候とされています。
「動悸は不整脈が原因のことがあります。
症状が続く場合は一度検査をおすすめします。」

動悸の検査
動悸の原因を調べるため
次の検査を行います。
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心電図
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ホルター心電図(当院では最長5日間、120時間連続で行います)
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血液検査
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心エコー
レビュー論文でも
12誘導心電図は動悸評価の最も重要な初期検査とされています。
動悸の治療
原因によって
治療は異なります。
例
不整脈
→ 薬物治療
→ カテーテル治療
貧血
→ 鉄剤
甲状腺
→ ホルモン治療
動悸が気になる方へ
動悸の多くは
心配のない原因ですが、
心臓の病気が隠れている場合もあります。
症状がある場合は
医療機関で相談することをおすすめします。
よくある質問
動悸はストレスでも起こりますか?
はい。
ストレスや自律神経の乱れでも動悸が起こることがあります。
動悸は何科を受診すればいいですか?
不整脈の可能性があるため
内科または循環器内科の受診をおすすめします。
動悸と胸痛は関係ありますか?
あります。
動悸と胸痛が同時にある場合は
心臓の病気の可能性があります。
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胸痛の原因についてはこちら
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この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
医学博士 循環器専門医(登録番号15490)
参考文献
-
Rapid assessment of patients with palpitations
Family Medicine & Primary Care Review (2023)
-
Palpitations: Evaluation and management by primary care practitioners
South African Family Practice (2022)
-
Approach to palpitations
Australian Journal of General Practice (2019)
-
Management of patients with palpitations: a position paper from the European Heart Rhythm Association
Europace (2011)
-
Does this patient with palpitations have a cardiac arrhythmia?
JAMA (2009)






















