■ この記事のポイント

  • 高血圧は自覚症状がないまま血管を傷める病気で、日本には約4,300万人いると推計されています
  • 診察室で140/90mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上が高血圧です
  • 治療の目標は、年齢や持病にかかわらず診察室130/80mmHg未満、家庭125/75mmHg未満です
  • 上の血圧を10mmHg下げると、脳卒中や心臓病がおよそ2割減ると報告されています
  • 家庭で測った血圧のほうが、診察室の血圧より治療の判断に役立ちます

この記事をスマートフォンで読むためのQRコード(大阪・心斎橋 福本医院)

<診察室から> 30秒でわかる高血圧

高血圧によって血管が劣化していく様子を、ゴムホースの老化に例えて説明したイラスト。高い水圧が長期間続くことでホースに亀裂が入り、動脈硬化が進行する様子を表現。

血管はゴムホースと同じで、高い圧が長くかかるほど傷みます。 痛みもかゆみもないまま進み、ある日、脳卒中や心筋梗塞という形で表に出ます。

目標は診察室130/80mmHg未満、家庭125/75mmHg未満です。 年齢や持病にかかわらず、まずはここを目指します。

血圧は、家で測った値が本当の姿です。 朝と寝る前の2回、同じ条件で測って記録を持ってきてください。それが治療のいちばんの材料になります。

上のQRコードを読み取ると、この記事をスマートフォンでご覧いただけます。

受診方法ボタン|福本医院ブログへのリンク(心斎橋 内科・循環器内科)Web予約ボタン|福本医院のオンライン予約ページはこちら(心斎橋 内科・循環器内科)福本医院(大阪市中央区南船場)のGoogleマップを開く案内ボタン

高血圧は「血管の老化」を早める病気です

血管は、内側から強い圧力を受け続けると少しずつ硬く、もろくなっていきます。庭で使うゴムホースを思い浮かべてください。水圧を高くしたまま何年も使えば、ホースは弾力を失い、表面にひびが入ります。血管に起きているのも、これと同じことです。

血管の壁が硬くなることを動脈硬化といいます。動脈硬化が進むと、血管の内側が狭くなって血液が流れにくくなり、その先の臓器に十分な酸素が届かなくなります。心臓の血管で起これば狭心症や心筋梗塞、脳の血管で起これば脳梗塞です。

もう一つ、見落とされやすい経路があります。傷んだ血管は、詰まるだけでなく破れます。

高血圧によって劣化した血管をゴムホースに例えて説明した医療イラスト。上段では血管壁から少しずつ漏水する“破裂前段階”、下段では血管が大きく破裂して大量に水が噴き出す“進行した状態”を比較し、脳出血や大動脈解離など重篤な病気の危険性を表現。

上の段は、壁のほころびから少しずつ漏れている段階です。この時点では症状がないこともあります。下の段は、壁が耐えきれずに大きく裂けた状態で、脳出血や大動脈解離がこれにあたります。大動脈解離は、突然の激しい胸や背中の痛みで発症し、命に関わります。

心臓そのものにも負担がかかります。高い圧に逆らって血液を送り出すため、心臓の筋肉は厚くなります。これを心肥大といい、進むと心臓が硬くなって血液をうまく受け入れられなくなり、息切れやむくみといった心不全の症状が出てきます。腎臓の細い血管も同じように傷み、腎機能の低下につながります。

日本高血圧学会は、高血圧を「将来の脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症の発症リスクを高める病気」と位置づけています。同学会の資料によれば、日本では高血圧が原因となる病気で年間およそ17万人が亡くなっています。

それでも、高血圧そのものには症状がありません。 日本の高血圧者は約4,300万人と推計されていますが、2017年の状況では、治療を受けて血圧が目標に達している方は27%、治療中でも不十分な方が29%、そして高血圧であることを知らない、あるいは知っていても治療していない方が44%を占めていました。健診で指摘されたまま様子を見ている方が、それだけ多いということです。

一方で、良い知らせもあります。上の血圧を10mmHg下げると、脳卒中や心臓病がおよそ2割減ると報告されています。血管の劣化は、進む速さを緩めることができます。

高血圧の基準 ― 診察室と家庭で違います

高血圧は、診察室で測った場合と家庭で測った場合とで基準が異なります。家庭で測るほうがリラックスした状態のため、基準はやや低めに設定されています。

診察室で測る場合(単位はmmHg)

分類 上(収縮期) 下(拡張期)
正常血圧 120未満 かつ 80未満
正常高値血圧 120〜129 かつ 80未満
高値血圧 130〜139 かつ/または 80〜89
高血圧 140以上 かつ/または 90以上

家庭で測る場合(単位はmmHg)

分類 上(収縮期) 下(拡張期)
正常血圧 115未満 かつ 75未満
正常高値血圧 115〜124 かつ 75未満
高値血圧 125〜134 かつ/または 75〜84
高血圧 135以上 かつ/または 85以上

「かつ/または」というのは、上と下のどちらか一方が当てはまれば、その分類になるという意味です。上が135で下が80の方は、家庭血圧では高血圧にあたります。

高血圧はさらに重症度でⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分かれますが、日常の管理では、まず上の表のどこに入るかを知っていただければ十分です。

健診の判定と、病気の診断基準は別のものです。 特定健診で「保健指導が必要」とされる値は上130以上・下85以上で、ガイドラインの高値血圧の範囲(上130〜139・下80〜89)とは一致しません。目的が違うためで、日本高血圧学会も両者が異なることに留意するよう本文で注意を促しています。健診の判定・診断の基準・治療の目標という3つの違いは、「高血圧の基準が130/80に下がった」は誤りですで詳しく説明しています。

家庭血圧の測り方

診察室で測る血圧は、その日その時の一点にすぎません。緊張しているかもしれませんし、走ってこられたのかもしれません。治療の判断に役立つのは、家庭で毎日測った値のほうです。

いつ測るか

― 起きてから1時間以内、トイレを済ませたあと、朝食と薬の前に測ります。椅子に座って1〜2分静かにしてから測定してください。

― 寝る前に、同じように座って落ち着いてから測ります。

朝と晩、それぞれ1回の機会に2回測って、その平均を記録します。判断には、朝・晩それぞれについて7日間(少なくとも5日間)の平均を用います。1日だけ高かった、低かったという値に一喜一憂する必要はありません。

どう測るか

同じ条件で測ることが何より大切です。 時刻、姿勢、測る腕を毎回そろえてください。腕は左右で多少差があるのが普通なので、高いほうの腕に決めて、そこで測り続けます。カフ(腕帯)は心臓と同じ高さに来るようにします。

血圧計は上腕式をお選びください。 手首式は手軽ですが、測るときの高さや角度で値が変わりやすく、家庭での管理には向きません。選ぶときの基準は、上腕にカフを巻くタイプであること、日本の家庭血圧の基準(135/85mmHg)に照らして判断できる表示があること、そして記録が残せることの3点です。スマートフォンに記録を送れる機種であれば、診察のときにその画面をそのまま見せていただけます。「上腕式 血圧計 Bluetooth」などで探すと見つかります。

福本医院の公式キャラクター「いのばあ」が、オムロンのBluetooth対応上腕式血圧計を右上腕に装着し、スマートフォンのOMRON connectアプリで家庭血圧を確認しているイラスト。高血圧の家庭管理を表現。

記録は紙の血圧手帳でもかまいません。大事なのは、続けて持ってきていただくことです。測って記録するという行為そのものが、血圧を下げる方向に働くことも知られています。

日本高血圧学会も、家庭血圧計の普及を日本の強みとして挙げ、家庭での血圧測定が高血圧の診断と治療に役立つとしています。腕時計型の機器で不整脈の通知を受け取ったことがある方は、Apple Watchで不整脈・睡眠時無呼吸の通知が来たら?もあわせてご覧ください。

白衣高血圧と仮面高血圧

家庭血圧を測っていただくと、診察室の値と食い違う方が一定数おられます。食い違い方によって、呼び名と意味が変わります。

白衣高血圧 ― 診察室では高いのに、家庭では正常な状態です。医療機関という場所そのものが緊張を生み、血圧を押し上げます。

白衣高血圧は「病気ではない」と説明されることがありますが、そう単純ではありません。緊張という刺激で血圧が大きく動くということは、血圧が上がりやすい素地があるということでもあります。将来、持続的な高血圧に移行する方が少なくないことが報告されており、経過を見ていく必要があります。

仮面高血圧 ― こちらは逆で、診察室では正常なのに、家庭や職場では高い状態です。診察室でしか測っていなければ見つかりません。文字どおり仮面をかぶって隠れているわけです。

注意が必要なのは、仮面高血圧のほうです。 日常生活の大半で血圧が高いまま過ごしているため、血管への負担は持続的な高血圧の方と変わりません。それにもかかわらず、診察室の値が正常なので治療の対象にならず、見過ごされてしまいます。早朝に高くなる型、職場で高くなる型、夜間に下がらない型などがあります。

どちらも、家庭血圧を測っていただかなければ判別できません。判断に迷う場合は、24時間にわたって自動で血圧を測る検査を行うこともあります。この検査では、24時間の平均が130/80mmHg以上、昼間の平均が135/85mmHg以上、夜間の平均が120/70mmHg以上を、それぞれ高血圧と判断します。夜間に血圧が下がっているかどうかは、この検査でなければ分かりません。

どこまで下げるか ― 降圧目標

日本の基準

日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」が示す降圧目標は、診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満です。

この版の大きな変更は、年齢・病態・合併症にかかわらず、原則としてこの目標にそろえたことです。以前は75歳以上の方などを別に扱っていましたが、その区別がなくなりました。

ただし、下げれば下げるほどよいという話ではありません。上の血圧が120mmHg未満まで下がった場合は、下げすぎによる不調に注意が必要です。めまい、ふらつき、立ちくらみ、だるさ、失神といった症状や、腎機能の低下、血液中のカリウムの異常などに気を配りながら進めます。目標は一律でも、そこへの近づけ方は一人ひとり違います。

血圧のレベルによって、次に見直すまでの間隔も変わります。正常血圧の方は1年後、正常高値血圧の方は3〜6か月後、高値血圧の方は3か月以内、高血圧の方は1か月以内が目安です。高血圧で脳心血管病の危険が高い方では、生活習慣の改善と同時に薬による治療を始めます。

なぜ「低いほどよい」と言えるのか

降圧目標が下がってきた背景には、複数の大規模な臨床試験があります。米国のSPRINT試験と中国のSTEP試験では、上の血圧を130mmHg未満あるいは120mmHg前後まで下げる治療を行った群で、心血管の病気が有意に少なくなることが示されました。これらを含むメタ解析でも、130/80mmHg未満への降圧で心血管の病気が有意に減ることが示されています。

より控えめな下げ幅でも意味があります。上の血圧を10mmHg下げるだけで、脳卒中と心臓病がおよそ2割減るとされています。「まだ薬を飲むほどではない」と感じる範囲でも、下げた分は無駄になりません。

米国や欧州のガイドラインも同じ方向に動いています。米国では2025年8月に高血圧ガイドラインが8年ぶりに改訂され、欧州でも2023年・2024年に相次いで改訂されました。日本の基準は、その流れの中にあります。各国の詳細は記事末尾の参考文献をご覧ください。

心拍数とモーニングサージ

血圧の値だけを見ていると、見落とすものがあります。当院が同時に見ているのが、脈の速さと、血圧が上がる時間帯です。

安静時の脈が速い方は、交感神経が緊張しやすい状態にあると考えられます。交感神経は血管を収縮させ、心臓を速く強く打たせる神経です。この働きが強い方では、血圧そのものだけでなく、心臓の負担も増えます。血圧手帳に脈拍の欄があるのは、そのためです。

もう一つがモーニングサージ、つまり早朝の血圧上昇です。血圧は夜間に下がり、明け方から起床にかけて上がるという日内変動があります。この上がり幅が大きい方では、脳卒中や心筋梗塞が明け方から午前中に集中しやすいことが報告されています。朝の血圧を測っていただくのは、この時間帯を見るためでもあります。

夜間に血圧が下がらない型もあります。睡眠時無呼吸症候群や腎機能の低下が背景にあることがあり、家庭血圧だけでは分からないため、必要に応じて24時間の測定を行います。

脈が速い方や早朝の上昇が目立つ方では、心臓の拍動をゆるやかにする薬を組み合わせることがあります。血圧の数字だけを追うのではなく、その方の血圧がどう動いているかを見て決めていきます。

薬に頼らない下げ方

減塩 ― 日本人の食塩摂取量は1日およそ10gで、世界の中でも多い部類です。高血圧の方には1日6g未満がすすめられています。まず手をつけやすいのは、麺類の汁を残すこと、加工食品や外食の頻度を見直すことです。

運動 ― 早歩き程度の有酸素運動を続けることで血圧は下がります。強度の目安は「会話ができる程度」です。詳しくは有酸素運動とは?をご覧ください。

笑顔でジョギングを楽しみながら公園を走るいのぱぱのイラスト

減量 ― 体重が減れば血圧も下がります。無理な方法ではなく、続けられるやり方を選ぶことが大切です。ダイエットの基本にまとめています。

ダイエットに成功したイノシシのキャラクター「いのねえ」のビフォーアフター(75kgから55kg)の比較イラスト

節酒・禁煙 ― 飲酒量を減らすと血圧は下がります。喫煙は血圧そのものよりも、動脈硬化を進める要因として問題になります。

寒暖差 ― 冬場の入浴や脱衣所での急な血圧変動は、心臓や血管に負担をかけます。入浴・サウナは心臓に良い?悪い?で扱っています。

これらは薬を始めてからも続けていただくものです。日本高血圧学会も、血圧の値や薬の有無にかかわらず、すべての高血圧の方に生活習慣の改善を指導するとしています。

血圧を下げるお薬

降圧薬にはいくつかの系統があり、それぞれ効き方が違います。

カルシウム拮抗薬 ― 血管を広げて血圧を下げます。確実に下がりやすく、幅広い方に使えます。足のむくみや、顔のほてりが出ることがあります。

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) ― 血管を収縮させるホルモンの働きをさえぎります。腎臓や心臓を保護する作用が期待でき、副作用が比較的少ない薬です。

ACE阻害薬 ― ARBと近い仕組みで働きます。空咳が出ることがあり、その場合はARBに変更します。

利尿薬 ― 体内の余分な塩分と水分を尿として出すことで血圧を下げます。少量で効果があり、他の薬との相性がよい薬です。

β遮断薬 ― 心臓の拍動をゆるやかにします。脈が速い方や、狭心症・心不全を併せ持つ方で選ばれます。

このほか、MR拮抗薬やARNIといった選択肢もあり、心不全や腎臓の状態に応じて使い分けます。

多くの方では、1種類では目標に届きません。 日本高血圧学会も、目標の血圧に達するには2種類以上の薬が必要になることが多いとしています。1種類を限界まで増やすより、作用の違う薬を少量ずつ組み合わせるほうが、効果が高く副作用も出にくいことが分かっています。目標まで20/10mmHg以上下げる必要がある場合には、はじめから組み合わせを考えます。

飲み方の原則は1日1回です。飲み忘れが減り、24時間を通じて血圧が安定します。

痛み止めとの併用にはご注意ください。 解熱鎮痛薬(NSAIDs)は血圧を上げる方向に働き、ARBやACE阻害薬、利尿薬と3剤が重なると腎機能に負担がかかることが知られています。市販の痛み止めを続けて飲む場合は、ご相談ください。漢方薬に含まれる甘草(カンゾウ)も、血圧を上げる原因になることがあります。

薬は安価で、長く使われてきた実績があります。副作用が心配で始められないという方は多いのですが、日本高血圧学会は、降圧薬は安全で効果があり、副作用よりも血圧を下げる利益のほうが大きいことがほとんどである、としています。

高血圧の背景にある病気

高血圧の中には、原因となる別の病気が隠れているものがあります。二次性高血圧といい、原因を治療すれば血圧が改善する可能性があります。

代表的なのは、副腎のホルモンが過剰になる原発性アルドステロン症、腎臓の血管が狭くなる腎血管性高血圧、そして睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸は、いびきや日中の眠気で気づかれることが多く、薬を飲んでも血圧が下がりにくい方の背景にしばしば見つかります。検査は自宅で行えます。詳しくは睡眠時無呼吸症候群とCPAP治療をご覧ください。

若くして高血圧になった方、薬を3種類使っても目標に届かない方、血圧が急に高くなった方では、これらの検査を検討します。

受診の目安

次のような場合は、早めにご相談ください。

  • 健診で血圧を指摘され、そのままにしている
  • 家庭血圧の平均が135/85mmHg以上ある
  • 薬を飲んでいるのに目標に届かない
  • 診察室と家庭の値が大きく違う
  • 立ちくらみ、ふらつき、だるさなど、下げすぎが疑われる症状がある
  • 血圧の変動が大きい
  • 40歳未満で高血圧を指摘された
  • 糖尿病、腎臓病、脳卒中や心臓病の既往がある

上の血圧が180mmHg以上で、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、片側の手足の力が入らない、ろれつが回らないといった症状を伴う場合は、緊急の対応が必要です。すぐに医療機関へご連絡ください。

よくあるご質問

血圧はどこまで下げればよいですか

診察室で130/80mmHg未満、家庭で125/75mmHg未満が目標です。年齢や持病にかかわらず、まずここを目指します。ただし下げすぎによる不調が出ないよう、様子を見ながら進めます。

家庭血圧と病院の血圧、どちらが重要ですか

家庭血圧です。回数が多く、日常の状態を反映しているためです。日本高血圧学会も、両者が食い違う場合は家庭血圧を優先して判断するとしています。

白衣高血圧なら治療しなくても大丈夫ですか

すぐに薬が必要とは限りませんが、経過は見ていく必要があります。将来、持続的な高血圧へ移行する方が少なくないためです。家庭血圧の記録を続けてください。

血圧の薬は一度始めると一生やめられませんか

そうとは限りません。減量や減塩が進んで血圧が安定した方では、薬を減らしたり中止したりできる場合があります。ただし自己判断での中断は血圧の急な上昇を招くため、必ずご相談のうえで進めてください。

血圧はいつ測ればいいですか

朝は起床後1時間以内、トイレのあと、朝食と薬の前に。晩は寝る前に。それぞれ2回測って平均を記録してください。

上腕式と手首式、どちらがおすすめですか

上腕式です。手首式は測るときの高さや角度で値が変わりやすく、家庭での継続的な管理には向きません。

高血圧は自覚症状がありますか

ほとんどありません。「サイレントキラー」と呼ばれるのはそのためです。頭痛や肩こりを高血圧のせいと考える方は多いのですが、多くは別の原因によるものです。症状の有無で判断せず、測ってください。

降圧薬は朝と夜、どちらに飲むのが良いですか

現時点で、飲む時刻によって予後が変わるかどうかについて一定の結論は出ていません。大切なのは、決めた時刻に毎日続けることです。飲み忘れが少ない時間帯を選んでください。

福本医院での高血圧診療(大阪・心斎橋)

当院は内科・循環器内科です。院長は循環器専門医・医学博士として、心臓と血管を専門に診てきました。

血圧の治療は、数字を下げることが目的ではありません。その先にある脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎臓病を防ぐことが目的です。ですから当院では、血圧の値だけでなく、心電図、心エコー、血液検査、尿検査を組み合わせて、血管と心臓がいまどういう状態かを確かめたうえで方針を決めます。

日本高血圧学会のガイドラインでも、腎障害・心不全・脳卒中を合併した高血圧、降圧薬の副作用が疑われる場合、血圧の変動が大きい場合、白衣高血圧や仮面高血圧の判断などについて、循環器内科などへの相談が挙げられています。健診で指摘された段階の方から、他院で治療中で目標に届かない方まで、ご相談を承ります。

健診の結果票をお持ちの方は、そのままお持ちください。読み方は健康診断の受け方と結果票の見方にまとめています。息切れやむくみが気になる方は息切れ・むくみは心不全のサイン?を、糖尿病を併せてお持ちの方は糖尿病の最新治療を、歯周病を指摘された方は歯周病は動脈硬化を進める?もあわせてご覧ください。

参考文献・ガイドライン

診療ガイドライン・行政資料

  • 日本高血圧学会高血圧管理・治療ガイドライン委員会編. 高血圧管理・治療ガイドライン2025. 東京: 日本高血圧学会(制作・販売: ライフサイエンス出版); 2025.(書籍・有料)
  • 日本高血圧学会「『高血圧』の10のファクト -国民の皆様へ-」(『高血圧管理・治療ガイドライン2025』所収)
  • Jones DW, Ferdinand KC, Taler SJ, et al. 2025 AHA/ACC Guideline for the Prevention, Detection, Evaluation and Management of High Blood Pressure in Adults. Circulation. 2025;152(11):e114-e218. doi:10.1161/CIR.0000000000001356
  • McEvoy JW, McCarthy CP, Bruno RM, et al. 2024 ESC Guidelines for the management of elevated blood pressure and hypertension. Eur Heart J. 2024;45(38):3912-4018. doi:10.1093/eurheartj/ehae178
  • Mancia G, Kreutz R, Brunström M, et al. 2023 ESH Guidelines for the management of arterial hypertension. J Hypertens. 2023;41(12):1874-2071. doi:10.1097/HJH.0000000000003480
  • Unger T, Borghi C, Charchar F, et al. 2020 International Society of Hypertension Global Hypertension Practice Guidelines. Hypertension. 2020;75(6):1334-1357. doi:10.1161/HYPERTENSIONAHA.120.15026
  • 厚生労働省.「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書. 2024年10月.
  • 厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版). 2024.

臨床試験・論文

  • SPRINT Research Group. A Randomized Trial of Intensive versus Standard Blood-Pressure Control. N Engl J Med. 2015;373(22):2103-2116. doi:10.1056/NEJMoa1511939
  • Zhang W, Zhang S, Deng Y, et al. Trial of Intensive Blood-Pressure Control in Older Patients with Hypertension(STEP). N Engl J Med. 2021;385(14):1268-1279. doi:10.1056/NEJMoa2111437
  • Blood Pressure Lowering Treatment Trialists’ Collaboration. Pharmacological blood pressure lowering for primary and secondary prevention of cardiovascular disease across different levels of blood pressure. Lancet. 2021;397(10285):1625-1636. doi:10.1016/S0140-6736(21)00590-0
  • Chow CK, Atkins ER, Hillis GS, et al. Initial treatment with a single pill containing quadruple combination of quarter doses of blood pressure medicines versus standard dose monotherapy in patients with hypertension (QUARTET). Lancet. 2021;398(10305):1043-1052. doi:10.1016/S0140-6736(21)01922-X
  • NCD Risk Factor Collaboration (NCD-RisC). Long-term and recent trends in hypertension awareness, treatment, and control in 12 high-income countries. Lancet. 2019;394(10199):639-651. doi:10.1016/S0140-6736(19)31145-6
  • Nomura S, Sakamoto H, Ghaznavi C, Inoue M. Toward a third term of Health Japan 21. Lancet Reg Health West Pac. 2022;21:100377. doi:10.1016/j.lanwpc.2021.100377

このような症状がある方はご相談ください

  • 昔より血圧が上がってきた
  • 朝だけ高い
  • 動悸がある
  • 脈が速い
  • いびきが強い
  • 健診で軽症と言われた
  • 家族に脳卒中が多い

 

 

福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。

大阪メトロ御堂筋線・心斎橋駅から徒歩2分、なんば(難波)からは1駅です。長堀橋・本町・四ツ橋からも徒歩圏内で、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。

動悸、不整脈、胸痛、息切れ、高血圧などでお困りの方は、心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを活用しながら診療を行っております。気になる症状がある方や、健康診断で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。

 

受診方法ボタン|福本医院ブログへのリンク(心斎橋 内科・循環器内科)Web予約ボタン|福本医院のオンライン予約ページはこちら(心斎橋 内科・循環器内科)Web問診ボタン|福本医院のオンライン問診はこちら(来院前入力で待ち時間短縮・心斎橋 内科)電話予約ボタン|福本医院に電話する(06-6125-5652・心斎橋 内科)福本医院(大阪市中央区南船場)のGoogleマップを開く案内ボタン

 

この記事の監修

福本医院

院長 福本 淳

内科・循環器内科

平成9年 神戸大学医学部医学科卒

医学博士

循環器専門医(登録番号15490)

経歴について、詳しくはこちら

当院について