2026年度インフルエンザワクチンはいつから?コロナワクチンとの違い・同時接種を解説
最終更新日 2026/6/16
この記事のポイント
- 2026年度もインフルエンザワクチン・新型コロナワクチン接種を予定
- インフルエンザワクチンは3価ワクチンの予定
- 新型コロナワクチンはLP.8.1系統対応ワクチンが中心となる見込み
- 両ワクチンの同時接種は可能
- 高齢者や基礎疾患のある方は重症化予防のため接種が推奨される


2026年度のインフルエンザ流行予測
日本では毎年12月から翌年2月頃にかけてインフルエンザが流行します。
2025〜2026シーズンも全国的な流行がみられ、今後も秋冬シーズンには一定規模の流行が予想されています。
重症化リスクが高く、接種が推奨される方
- 65歳以上の方
- 心疾患のある方
- 慢性腎臓病(CKD)の方
- 糖尿病の方
- COPDなど慢性呼吸器疾患のある方
- 妊婦の方
- 免疫機能が低下している方
その他、接種を検討したい方
- 医療従事者
- 介護・福祉施設で勤務されている方
- 保育園・幼稚園・学校関係者
- 学校・職場・寮などで多くの人と接する機会がある方
- 通勤・通学で公共交通機関を利用する方
- 受験生やそのご家族
- 高齢者や基礎疾患のある方と同居している方
2026年度インフルエンザワクチンの製造株
WHOは2026-2027北半球シーズンのワクチン株として以下を推奨しています。
A型
- A/Missouri/11/2025(H1N1)類似株
- A/Darwin/1454/2025(H3N2)類似株
B型
- B/Tokyo/EIS13-175/2025(Victoria系統)類似株
現在は3価ワクチンが主流となっており、B型山形系統は含まれません。
2026年度の新型コロナ流行状況
新型コロナウイルスは以前のような大規模流行は減少しましたが、現在も変異株による流行を繰り返しています。
2026年6月時点では、
- LP.8.1
- XFG
- NB.1.8.1
などJN.1系統由来の変異株が主流となっています。
2026年度新型コロナワクチンの製造株
WHOは2026年5月に、
「1価LP.8.1ワクチン」
を推奨しました。
また、
- XFG
- NB.1.8.1
など、現在流行している変異株に対して十分な免疫応答が確認されたワクチンも選択肢となるとしています。
日本でも2026/27シーズンはLP.8.1系統を中心としたワクチンが採用される見込みです。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種できます
厚生労働省の方針に基づき、
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種が可能です。
来院回数を減らせるため、
- お仕事が忙しい方
- ご高齢の方
- 定期通院中の方
にもおすすめです。
福本医院での接種について
福本医院では毎年、
- インフルエンザワクチン
- 新型コロナワクチン
の接種を行っております。
WEB予約に対応しております。
定期通院中の方は診察と同日に接種可能です。
接種開始日、接種費用、大阪市の助成制度については、詳細が決まり次第ホームページでご案内いたします。
なお当院では標準の不活化ワクチンのみを採用しています。高用量ワクチン・経鼻の生ワクチンのお取り扱いはありません。
インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザA・Bウイルスによる急性呼吸器感染症で、
発熱・咳・咽頭痛・全身倦怠感などが急に現れます。
重症化すると肺炎や脳症、心血管疾患の悪化を引き起こすこともあります。
(Krammer F, Nat Rev Dis Primers. 2018;4:3. DOI:10.1038/s41572-018-0002-y)
インフルエンザの予防方法
-
手洗い・手指消毒の徹底
-
咳エチケット(マスク着用)
-
室内の換気と加湿
-
十分な睡眠と栄養バランス
-
高齢者・基礎疾患のある方は早めの受診
ワクチンの効果は、いつ出てどれくらい続くのか
B/山形系統の消失を受けて、現在はA/H1N1・A/H3N2・B/ビクトリアの3価ワクチンが主流です。特に高齢者では、肺炎・入院・死亡リスクを下げることが多くの研究で示されています。
(Ott JJ, Expert Rev Vaccines. 2025)
インフルエンザワクチン接種後の抗体変化について、患者さんからよくいただく質問に、わかりやすくお答えします。
-
接種後 約7日で抗体が上昇し始める
-
2〜3週間後に抗体のピーク
-
抗体は 3〜6か月しっかり持続
-
発症予防効果は 接種後1〜3か月が最も高い
-
その後ゆるやかに低下するが、重症化予防は長く維持される
接種直後はまだ十分な免疫がついていないため、流行前のタイミングで早めの接種をおすすめしています。
診断と治療
発症直後はウイルス量が少なく、検査で陰性でも感染している場合があります。
そのため、症状・流行状況を総合的に判断し、必要に応じて臨床診断で治療を開始します。
抗ウイルス薬は発症48時間以内の開始で効果が高いとされています。
(Uyeki TM, Clin Infect Dis. 2019;68:e1–e47. DOI:10.1093/cid/ciy874)
簡易検査の注意点
抗原検査は手軽ですが、発症初期では偽陰性の可能性があります。
「陰性=インフルエンザではない」とは限りません。
発症時期・採取方法・検査法を考慮し、必要に応じて再検査を行います。
学校・会社の出席・出勤停止の目安
-
学校(園・大学):発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止。
-
会社:法的な一律基準はありませんが、多くの企業が上記基準を参考にしています。
医師の判断・職場規程に従ってください。
【小中高生】インフルエンザ出席停止 早見表
発症した日を「0日目」としてカウントします。
※「発症後5日経過」かつ「解熱後2日経過」の両方を満たす必要があります。
| 熱が下がった日 | 登校できる日 |
|---|---|
| 1日目〜3日目 | 6日目 から |
| 4日目 | 7日目 から |
| 5日目 | 8日目 から |
| 6日目 | 9日目 から |
| 7日目 | 10日目 から |
インフルエンザ薬の予防投与(曝露後予防)
家庭内や職場で感染者が出た場合、高リスクの方には医師判断で
抗ウイルス薬による予防投与(post-exposure prophylaxis:PEP)を行うことがあります。
-
オセルタミビル(タミフル)・ザナミビル(リレンザ):発症抑制効果を確認。
-
バロキサビル(ゾフルーザ):単回投与で家庭内感染を有意に減少(NEJM 2020)。
-
ラニナミビル(イナビル):長時間作用型吸入薬として、予防効果を示す研究あり。
当院での予防投与について
福本医院では、イナビル(ラニナミビル)を自費・院内処方で使用しています。
家庭内や職場で感染者が出た際に、
・高齢者や基礎疾患のある方
・受験生や医療従事者など
に対して、医師の判断のもと予防的吸入を行います。
※自由診療・保険適用外で、価格は 1回分2キット、7,700円(税込)となります。
よくある質問
Q. インフルエンザワクチンはいつ接種すればよいですか?
一般的には10月〜12月の接種が推奨されます。流行が始まる前に接種を済ませておくことで、十分な免疫を獲得しやすくなります。
Q. コロナワクチンは毎年必要ですか?
重症化リスクの高い方では、定期接種が推奨されています。最新の国の方針や流行状況に応じて接種をご検討ください。
Q. 同じ日に接種できますか?
はい。インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種が可能です。
Q. 高血圧や心臓病でも接種できますか?
多くの場合は接種可能です。心疾患や高血圧で治療中の方も接種できますが、不安な方は主治医にご相談ください。
Q. 副反応はありますか?
接種部位の痛みや腫れ、発熱、倦怠感などがみられることがあります。通常は数日以内に改善します。
Q. 卵アレルギーでもインフルエンザワクチンを接種できますか?
多くの場合、卵アレルギーがあっても接種可能です。ただし、過去にワクチン接種で重いアレルギー反応を起こしたことがある方は事前に医師へご相談ください。
Q. 妊娠中でもインフルエンザワクチンを接種できますか?
はい。妊娠中でも接種できます。妊婦の方はインフルエンザにかかると重症化しやすいため、接種が推奨されています。
Q. 授乳中でもワクチンを接種できますか?
はい。授乳中でも接種可能です。ワクチン接種によって授乳を中止する必要はありません。
Q. 子どもは何回接種が必要ですか?
一般的に、生後6か月以上13歳未満のお子さまは2回接種、13歳以上は1回接種が推奨されています。接種回数は年齢や健康状態によって異なる場合があります。
Q. 接種後に運動しても大丈夫ですか?
日常生活や軽い運動は通常可能です。ただし、接種当日は激しい運動や長時間の入浴、過度の飲酒は避け、体調の変化に注意してください。
Q. インフルエンザワクチンは毎年接種した方がよいですか?
インフルエンザウイルスは毎年流行する型が変化するため、ワクチンも毎年更新されます。そのため、毎年の接種が推奨されています。
Q. インフルエンザワクチンを接種しても感染することはありますか?
ワクチンを接種しても感染を完全に防げるわけではありません。しかし、発症や重症化のリスクを低下させることが期待されています。
ワクチン接種だけでなく日頃の健康管理も重要です
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の重症化予防には、ワクチン接種に加えて高血圧・糖尿病・慢性腎臓病など基礎疾患の適切な管理も大切です。
福本医院では予防接種だけでなく、生活習慣病や循環器疾患の診療も行っています。
まとめ
2026年度も、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は秋冬に流行する可能性があります。
特に高齢者や基礎疾患のある方では、重症化予防の観点からワクチン接種が重要です。
福本医院では、今後公表される国の方針に基づき、2026年度の予防接種を実施予定です。最新情報は随時ホームページでお知らせいたします。
【2026年版】帯状疱疹ワクチン(シングリックス)完全ガイド|生ワクチンとの違い・副反応・大阪市助成・認知症研究まで解説
福本医院は大阪市中央区南船場にある内科・循環器内科です。
大阪メトロ御堂筋線・心斎橋駅から徒歩2分、なんば(難波)からは1駅です。長堀橋・本町・四ツ橋からも徒歩圏内で、新町・堀江・立売堀をはじめ大阪市西区からも多くの患者様にご来院いただいております。
動悸、不整脈、胸痛、息切れ、高血圧などでお困りの方は、心電図、ホルター心電図、心エコー検査などを活用しながら診療を行っております。気になる症状がある方や、健康診断で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。
参考文献
-
Krammer F et al. Influenza. Nat Rev Dis Primers. 2018.
-
Uyeki TM et al. IDSA Guidelines 2018 Update. Clin Infect Dis. 2019.
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Coleman BL et al. QIVc Meta-analysis. Vaccines. 2023.
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Lang PO et al. Vaccine effectiveness in aging. Clin Interv Aging. 2012.
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Ikematsu H et al. Baloxavir prophylaxis. N Engl J Med. 2020.
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Kashiwagi S et al. Laninamivir prophylaxis. Clin Infect Dis. 2016.
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Nakano T et al. Children laninamivir prophylaxis. Pediatrics. 2016.
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Künzel W, et al.
Kinetics of humoral antibody response to trivalent inactivated influenza vaccine.
Vaccine. 1996.
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Young B, et al.
Duration of influenza vaccine effectiveness: a systematic review and meta-analysis.
J Infect Dis. 2018.
- Osterholm MT, et al. Efficacy and effectiveness of influenza vaccines: a systematic review and meta-analysis. Lancet Infect Dis. 2012;12(1):36-44.
- Okoli GN, et al. Association between influenza vaccination and cardiovascular outcomes in high-risk patients: a meta-analysis. Sci Rep. 2023;13:47690.
- 日本感染症学会. インフルエンザ予防接種に関するガイドライン 2025.

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この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
平成9年 神戸大学医学部医学科卒
医学博士
循環器専門医(登録番号15490)
【ラジオ出演】福本医院 院長と総合診療、感染症専門医が生放送で解説|総合診療と感染症の正しい知識 📻 ラジオ関西「寺谷一紀のまいど!まいど!」出演のご報告 心斎橋の内科・循環器内科
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