めまい・頭痛の原因と受診の目安|不整脈との関係も医師が解説【大阪・心斎橋の内科】
この記事のポイント
・めまい・頭痛は「よくある症状」ですが、原因は大きく異なります
・片頭痛は治療でコントロールできる時代になっています
・めまいは「耳」と「脳」の見極めが重要です
・頭痛+めまいは前庭性片頭痛などの可能性もあります
・強い頭痛や神経症状を伴う場合は早めの受診が必要です
・めまいの原因は耳・脳だけでなく「不整脈」など心臓の病気も含まれます
大阪・心斎橋で、めまい・頭痛にお悩みの方は
福本医院(内科・循環器内科)までご相談ください。
片頭痛のイメージ図

ズキズキとした痛みが特徴の片頭痛に苦しむいのっちのイメージ図
めまい・頭痛でお悩みの方へ
原因と受診の目安を医師がわかりやすく解説
大阪・心斎橋の内科・循環器内科、福本医院です。
「めまいがする」「頭痛が続く」
こうした症状は日常的によく見られる一方で、原因は幅広く、放置してよいものと見逃してはいけないものが混在しています。
本記事では、最新の国際論文や診療ガイドラインに基づき、めまい・頭痛の考え方を整理します。
頭痛は非常に多い病気です
世界的な疫学研究(GBD 2023)では、頭痛は最も身近な神経疾患の一つであり、特に片頭痛は若年〜中年層の生活の質を大きく低下させることが示されています。
代表的な頭痛には以下があります。
・片頭痛
・緊張型頭痛
・薬物乱用頭痛(痛み止めの使いすぎによる頭痛)
特に片頭痛は、単なる「強い頭痛」ではなく、脳内の神経・血管系の異常(CGRPなど)によって起こる疾患であり、適切な治療でコントロール可能です。
頭痛の治療はここまで進んでいます
近年、頭痛治療は大きく進歩しています。
急性期治療では
・トリプタン
・NSAIDs
・ゲパント
・ジタン
など複数の選択肢があり、それぞれ効果や副作用のバランスが異なります。
また、頻回に起こる場合は予防治療を併用することで、発作の回数を減らすことが可能です。
重要なのは、「我慢する」ではなく、「適切に診断して治療を選ぶ」ことです。
めまいは原因の見極めが重要です
めまいは大きく分けて
・耳(内耳)に原因があるタイプ
・脳に原因があるタイプ
に分類されます。
多くは内耳の病気で、代表的なものとして
・良性発作性頭位めまい症(BPPV)
・前庭神経炎
・メニエール病
などがあります。
一方で、脳梗塞など中枢性のめまいは見逃してはいけません。
BPPVのイメージ図

いのばあが体験する、頭の位置で起こるめまい(BPPV)のイメージ
めまいの原因として「不整脈」もあります
めまいは耳や脳の病気だけでなく、心臓のリズム異常(不整脈)によって起こることがあります。
不整脈により一時的に脳への血流が低下すると、
・ふらつき
・立ちくらみ
・意識が遠のく感じ
といった症状が出ることがあります。
特に注意が必要なのは
・急にクラっとする
・動悸を伴う
・失神したことがある
といったケースです。
このような場合は、耳の検査だけでなく、心電図など循環器的な評価が重要になります。
医療現場でのめまいの評価方法
近年は、単に「ふらつく」という表現だけでなく、
・いつから
・どのくらい続くか
・どういうきっかけで起こるか
を組み合わせて評価する方法(TiTrATEアプローチ)が重要とされています。
さらに、急性の強いめまいでは
眼の動きを見る検査(HINTS)が診断の精度を高めることが知られています。
「めまい+頭痛」は注意が必要です
めまいと頭痛が同時にある場合、以下の可能性があります。
・前庭性片頭痛
・自律神経の不調
・不安やストレスに関連するめまい
・持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
特に前庭性片頭痛は見逃されやすく、「耳の病気と思っていたら実は片頭痛だった」というケースも少なくありません。
すぐに受診が必要な症状
以下の場合は、早めの受診をおすすめします。
・突然の激しい頭痛(これまでで最悪)
・手足のしびれ、ろれつが回らない
・強いふらつきで歩けない
・意識がぼんやりする
・頭痛と発熱、首の硬さを伴う
これらは脳や全身の病気が隠れている可能性があります。
よくある誤解
頭痛やめまいは「疲れ」や「年齢」のせいにされがちですが、実際には診断がついていないだけのことも多いです。
特に
・市販薬が効かない
・頻繁に繰り返す
・生活に支障が出ている
場合は、一度きちんと評価することが大切です。
当院での対応
福本医院では
・頭痛のタイプ分類
・必要に応じた検査の判断
・薬物療法の最適化
・生活習慣のアドバイス
を組み合わせて診療を行っています。
「様子を見るべきか」「受診すべきか」迷われている段階でも構いません。
まとめ
めまい・頭痛はありふれた症状ですが、原因は一つではありません。
適切に診断し、必要な治療を選ぶことで、日常生活は大きく改善します。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
心斎橋でめまい・頭痛にお悩みの方へ
めまい・頭痛・動悸などの症状がある方は
自己判断せず、早めの受診をおすすめします。
WEB予約は下記より可能です。
よくあるご質問
Q1. めまいと頭痛が同時に起こるのはなぜですか?
A. 前庭性片頭痛や自律神経の乱れが関与していることがあります。
Q2. めまいだけでも受診した方がいいですか?
A. 繰り返す場合や日常生活に支障がある場合は受診をおすすめします。
Q3. 頭痛が頻繁に起こるのは異常ですか?
A. 月に数回以上ある場合は治療対象になることがあります。
Q4. 片頭痛は治りますか?
A. 完全に消失しない場合もありますが、治療で大きく軽減できます。
Q5. 市販薬が効かない頭痛は危険ですか?
A. 二次性頭痛の可能性もあるため、一度評価が必要です。
Q6. めまいは耳の病気ですか?
A. 多くは耳ですが、脳の病気の可能性もあります。
Q7. 良性発作性頭位めまい症とは何ですか?
A. 頭の位置を変えたときに起こる、最も多いめまいです。
Q8. 前庭性片頭痛とは何ですか?
A. 頭痛とめまいが関連して起こる病気です。
Q9. めまいで脳梗塞の可能性はありますか?
A. 強いふらつきや神経症状があれば注意が必要です。
Q10. 頭痛で救急受診が必要なサインは?
A. 突然の激しい頭痛や神経症状を伴う場合です。
Q11. ストレスでめまいは起こりますか?
A. 自律神経の乱れにより起こることがあります。
Q12. めまいはどのくらい続くと危険ですか?
A. 数日以上続く場合や悪化する場合は受診をおすすめします。
Q13. 片頭痛の予防はできますか?
A. 生活習慣改善と薬物療法で予防可能です。
Q14. 雨の日に頭痛が出るのはなぜですか?
A. 気圧変化が関与していると考えられています。
Q15. めまいと吐き気は関係ありますか?
A. 内耳や自律神経の影響で同時に起こることがあります。
Q16. 頭痛で仕事に支障が出ています。受診すべきですか?
A. 日常生活に影響がある場合は治療対象です。
Q17. MRIは必要ですか?
A. 症状により必要な場合のみ行います。
Q18. めまいは自然に治りますか?
A. 軽症は改善しますが、繰り返す場合は治療が必要です。
Q19. 痛み止めの飲みすぎは問題ですか?
A. 薬物乱用頭痛の原因になることがあります。
Q20. どの診療科を受診すればいいですか?
A. 内科または神経系を扱う医療機関で相談可能です。
Q21. めまいは心臓が原因のこともありますか?
A. はい。不整脈などにより脳への血流が一時的に低下すると、めまいが起こることがあります。
Q22. 動悸とめまいが同時にあります。大丈夫ですか?
A. 不整脈の可能性があるため、一度心電図などの検査をおすすめします。
Q23. 失神しそうになるめまいは危険ですか?
A. 血圧低下や不整脈が関与している場合があり、早めの受診が必要です。
参考文献
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- 内容: PPPDの国際診断基準
- https://doi.org/10.3233/VES-170622
めまい・頭痛は原因によって治療が異なり、不整脈など心臓が関係する場合もあります。
心斎橋駅近くで受診可能
この記事の監修
福本医院
院長 福本 淳
内科・循環器内科
平成9年 神戸大学医学部医学科卒
医学博士
循環器専門医(登録番号15490)
























